理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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真田純子プロフィール写真
  • 真田 純子 さん
  • 徳島大学工学部建設工学科 助教
  • 研究内容は、景観工学、緑地計画史など。
  • 著書に「都市の緑はどうあるべきか」技報堂出版がある。

工学系分野を選択した時期・理由

高校生のころから理数系の科目、とくに物理が得意でした。と同時に、社会や人に関わる分野に進みたいと思い、社会工学科を選びました。大学に入学後、社会工学の中に景観工学という分野があることを知り、「人が生きる空間の良さ」を追求する景観工学が、まさしく私のやりたかったことだと感じ、景観工学の研究室に所属しました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

現在は、研究、教育に加え、大学のもう一つの使命としての地域貢献を行っています。いずれの活動も、最終的には「私たちが精神的に豊かに暮らすことの出来る国土づくり」を目指しています。
研究では、「どのような場所を良いと思ってきたのか」ということを歴史的な観点から説き明かそうとしています。この場合には、当時使われていた言葉の意味に注意しながら資料を読み込むなど、およそ「理工系」のイメージとはかけ離れたことを行っています。
こうした作業は、豊かな国土を作っていくための長期的な視点を持つ上で、とても重要であると考えています。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

土木系の分野は、女性の進出が比較的遅かった分野ですが、現在は少しずつ変わってきています。なかでも研究職は比較的女性の割合も多く、実感としても働きやすい環境です。また、いわゆる「理工系」のイメージそのままの分野だけでなく、かなり文化系に近い部分の研究や仕事もあります。
心地よいところで暮らしたい、という人間の基本的な要求に答えることが大事な分野ですから、自ずとそのような研究や仕事も出てきます。
このように、土木系の分野は、大きな意味で「私たちの生活空間」をつくる分野ですから、男女がともに携わっているのが理想だと思います。今後、多くの仲間が増えることを楽しみにしています。

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