理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
遠藤幸恵仮イメージ

大学では、応用化学科を専攻し、レーザー用の単結晶の生成や、工業薬品を使用した実験などを行っていました。就職後は、半導体の故障解析、信頼性評価を行う業務などを経て、現在の半導体製品設計用ソフトウェアの販売、サポート業務に従事しています。

理工系分野を選択した時期・理由

元々、動植物や、化学実験など理科系の分野に興味がありましたが、義務教育時代に、数学の期末テストで(思いがけず)良い点数を取る機会があり、「私は理系なのではないか?」と勘違いして、理系の道に進みました。実際には現在でも算術演算が得意ではありません。

現在従事している半導体分野に絞って就職活動を行ったきっかけは、1991年に放映された「電子立国日本の自叙伝」という、ドキュメンタリー番組を視聴したことです。様々な機能を搭載したとても小さな半導体集積回路の製造について取り上げた番組でしたが、虹色に輝く「ICチップ」に魅せられて、私もこの発展甚だしい分野に従事できたら、と考えました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

前職では、完成した半導体製品に対する評価や解析を行っていました。一方で現在在籍している会社では、半導体製品を設計するために多くの方々に利用されているソフトウェアの販売、サポートを行っています。製品設計については未経験ながらも、最先端の設計に使用される新しいソフトウェアをお客様や海外の開発者と協力して、評価、改善し、最終的なユーザーさんにお届けすることは、とてもやりがいのある仕事です。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

理系の分野の業務は、薬品や特殊な器具、装置を使用して実験や測定を行うことや、端末にコマンドを入力してシミュレーションを実行することなど、想像と同時に手を動かすものが多いと感じます。少なくとも私が経験してきた業務に於いては、自らの手を動かす中での小さな発見や、驚き、達成感を感じる機会が多く、好奇心の旺盛な方に特にお奨めの職業だと感じています。

また、理系の職場環境に於ける男性の割合は依然として多いのが現状ですが、一方で、現在の職場も含め、私が今までに在籍した職場には常に頼りになる女性の先輩が多数いらして、業務は勿論、プライベートも含め、色々な面でサポートを頂いてきました。

理系への進学を検討されている女子中高生の皆さんには、男性、女性の隔たりを感じる事なく活躍できる新しい環境に出会える事をお祈りするとともに、日々様々な発見に満ちた理系の職場にも興味を持って頂けますと幸いです。

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