男女共同参画白書(概要版) 平成29年版

本編 > II > 第2部 > 第9章 貧困,高齢,障害等により困難を抱えた女性等が安心して暮らせる環境の整備

第9章 貧困,高齢,障害等により困難を抱えた女性等が安心して暮らせる環境の整備

  • 内閣府では,子供の貧困対策が国をあげて推進されるよう,引き続き「子供の未来応援国民運動」を発展させていく。平成29年度においては,地域における連携ネットワークの構築を加速させることで,支援が必要な子供や家庭に確実に支援を届けるため,多様な形態による国民運動への参加の促進などを行う。
  • 厚生労働省では,「すくすくサポート・プロジェクト」(すべての子どもの安心と希望の実現プロジェクト)に基づく総合的な支援として,児童扶養手当の現況届の時期等に,ひとり親が抱える様々な問題をまとめて相談できる体制を整備する。
  • 文部科学省では,高等教育段階における取組として,給付型奨学金を創設し,平成29年度進学者から一部先行して実施する。また,新たな所得連動返還型奨学金制度を29年度進学者から導入することにより,奨学金の返還負担の軽減を図る。
  • 総務省では,高齢者や障害者が情報通信の利便を享受できる情報バリアフリー環境の整備を図るための助成や,効果的な地域包括ケアや地域を越えた広域のデータ連携を実現するための補助を行う。
  • 「障害者基本計画(第3次)」に基づき,障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の総合的かつ計画的な推進に政府一体で取り組むとともに,障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の実効性ある施行のため,関係省庁や地方公共団体と連携しつつ,広く社会にその取組を働きかけていく。