第2節 性犯罪の実態

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第2節 性犯罪の実態

(強姦・強制わいせつの認知件数)

強姦の認知件数は,平成16年から23年にかけて連続して減少し,24年から25年にかけては増加に転じたが,26年は前年より159件(11.3%)減少して1,250件となった。

強制わいせつの認知件数は,平成16年以降減少傾向にあり,24年から25年にかけては増加に転じたが,26年は前年より254件(3.3%)減少して7,400件となった。なお,警察では,女性警察官による被害者からの事情聴取の拡大,相談電話の設置等,被害申告を促進するための施策等の性犯罪被害者支援を推進している(I-4-9図)。

I-4-9図 強姦,強制わいせつ認知件数の推移別ウインドウで開きます
I-4-9図 強姦,強制わいせつ認知件数の推移

I-4-9図 [CSV形式:6KB]CSVファイル

(異性から無理やりに性交された経験)

内閣府「男女間における暴力に関する調査」(平成26年)において,女性(1,811人)に,これまでに異性から無理やりに性交された経験を聞いたところ,「1回あった」が3.7%,「2回以上あった」が2.8%で,被害経験がある女性は6.5%となっている。

被害にあった時期としては,「20歳代」が49.6%で最も多く,次いで「中学卒業から19歳まで」が23.1%となっており,「小学生以下」や「中学生」といった低年齢で被害を受けた者の割合は,それぞれ11.1%,2.6%となっている(I-4-10図)。

異性から無理やりに性交されたことがあった女性のうち,被害について「どこ(だれ)にも相談しなかった」者は67.5%で7割近くとなっている(I-4-11図)。

I-4-10図 被害にあった時期別ウインドウで開きます
I-4-10図 被害にあった時期

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I-4-11図 被害の相談先(複数回答)別ウインドウで開きます
I-4-11図 被害の相談先(複数回答)

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