「共同参画」2026年10月号

連載1

「輝く女性の活躍を加速するリーダーの会」参加者の取組

「輝く⼥性の活躍を加速するリーダーの会」は、女性活躍の推進にコミットする企業経営者や知事・市町村長等、約340名が参加しています。本連載では、参加されているリーダー2名の取組を紹介します。(氏名五十音順)。

内閣府男女共同参画局総務課


すべての人が働きやすい職場をめざす

 大日 陽一郎
大日 陽一郎
山科精器株式会社
代表取締役社長

私が山科精器に入社した約15年前は、社員の2割を占める女性は全員が一般職で、補助的な業務を担っていました。そこで、希望者や上司の推薦による総合職への転換を進め、評価・教育制度を整備。全員が総合職へキャリアチェンジし、現在では管理職の16%を女性が占めています。また、オフィスカジュアルを導入し、「事務員さん」という固定観念をなくすことで、自分らしく働き、意見を発信できる土台もつくりました。

私たちがめざすのは、性別や年齢、国籍、障がいの有無にかかわらず、誰しもが働ける職場です。社員が会社をより良く変える「社員提案型」の風土を育み、「やりたいことが、結果として社会のためになっていた」という状態を理想としています。

その一つが「業務仕分け」です。業務を細分化しチームで担うことで、残業削減や育児・介護との両立につなげています。また、女性社員による広報チームは社外からも業務を受注し、「利益を生み出すバックオフィス」として活躍しています。

労働力不足の時代だからこそ、今いる社員を活かす経営が欠かせません。人が活きれば技術が育ち、顧客への価値が高まり、選ばれる会社になります。誰もが幸せに働ける職場づくりを通じ、地域の先駆けとなる企業をめざします。


オフィスカジュアル導入のプロジェクトメンバー
オフィスカジュアル導入のプロジェクトメンバー


女性技術者が日本を変える!~芝浦工業大学の挑戦~

 鈴見 健夫
鈴見 健夫
学校法人芝浦工業大学
理事長

日本の持続的な発展には、多様な視点から新たな価値を創造できる理工系人材の育成が不可欠です。芝浦工業大学は「女性技術者が日本を変える」との思いのもと、女性が理工系を志し、学び、研究を深め、社会で活躍するまでを一貫して支える環境づくりを進めてきました。

その成果は着実に表れています。2026年度の女子新入生比率は過去最高の30.8%となり、国内の工業大学で初めて30%を突破しました。学部全体の女子学生比率も過去最高の26.5%に達しています。さらに、女子学生の大学院進学率は年々上昇し、現在は約5割に迫っています。就職においても、女子学生は2年連続で就職率100%を達成しました。

こうした成果の背景には、理工系女子特別入学者選抜や奨学金、女子中高生への理工系の魅力発信、女子校との高大連携(2026年度女子高校生サマー・インターンシップは17校から101名が参加)、大学院進学・キャリア支援など、入口から出口までの継続した取組があります。

女性が理工系で学び、技術者・研究者として当たり前に活躍する。その多様な視点が新たな技術やイノベーションを生み、日本社会を変えていく。本学はこれからも、女性技術者が未来を切り拓く社会の実現に挑戦してまいります。


女子高校生対象サマー・インターンシップ2026の様子
女子高校生対象サマー・インターンシップ2026の様子


「リーダーの会」へ、是非ご参加(ご紹介)ください!
参加条件など詳しくはこちら。
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html

女性リーダーの参加もお待ちしております!