「共同参画」2026年10月号

特集2

令和8年度 全国学力・学習状況調査の分析結果

文部科学省総合教育政策局参事官(調査企画担当)付学力調査室

全国学力・学習状況調査は、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、「全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること」、「学校における児童生徒への学習指導の充実や学習状況の改善等に役立てること」、「そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証サイクルを確立すること」を目的として実施しています。

令和8年度は、小学校6年生と中学校3年生を対象に、国語、算数・数学、英語(中学校のみ)の教科調査と質問調査を行いました。


調査概要

調査実施日

・令和8年4月20日(月)~5月29日(金)

調査問題

・学習指導要領で育成を目指す、知識及び技能や思考力、判断力、表現力等を問う問題を出題

・「主体的・対話的で深い学び」の視点から授業改善のメッセージを発信

今年度の調査の特徴

・中学校英語(4技能「聞くこと・読むこと・書くこと・話すこと」)の全面CBT(Computer Based Testing)化

※「話すこと」調査のみ令和5年度もCBTで実施

結果公表スケジュール

・結果公表①:令和8年7月16日(木)

正答率・IRTバンド分布などの全国平均

・結果公表②:令和8年8月3日(月)

全国データに基づく分析結果

・結果公表③:令和8年9月30日(水)

都道府県・指定都市別データに基づく分析結果


教科に関する調査結果のポイント

教科調査において、国語では、文章を引用しながら自分の考えと根拠を区別して表現すること、算数・数学では、体積や割合、図形に関する基本的な概念を具体的な場面と結び付けて理解すること、英語では、自分の考えとともにその理由を伝えることなどに課題が見られました。

調査結果ならびに調査結果を踏まえた指導改善のポイントについては、国立教育政策研究所ホームページで公開しています。


文部科学省・国立教育政策研究所
令和8年度全国学力・学習状況調査 報告書
https://www.nier.go.jp/26chousakekkahoukoku/index.html


男女別の各教科の平均正答率・スコア、興味・関心、理解度

国語の平均正答率は、小学校、中学校ともに女子が男子を上回りました。小学校国語は女子65.2%、男子57.7%で7.5ポイント差、中学校国語は女子68.6%、男子60.7%で7.9ポイント差でした。一方、小学校算数、中学校数学、中学校英語については、大きな男女差は見られませんでした。

■平均正答率・スコア(男女別)

小・国語

中・国語

小・算数

中・数学

中・英語

女子(a)

65.2%

68.6%

55.5%

58.9%

510

男子(b)

57.7%

60.7%

58.3%

57.0%

490

女子(a)-男子(b)

7.5

7.9

-2.8

1.9

20

各教科について「授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役に立つ」と考える児童生徒の割合には、大きな男女差は見られませんでした。

一方、算数・数学では、平均正答率に大きな男女差が見られないにも関わらず、「勉強は得意」「勉強は好き」と回答した割合は、男子が女子を上回りました。

■各教科の興味・関心(男女別)
各教科の興味・関心(男女別)


無意識の思い込みの解消に向けた取組の推進

こうした意識の差が生じる背景は、今回の調査だけでは分かりませんが、男女を問わず、全ての児童生徒が必要な資質・能力を身に付け、自らの興味・関心や適性に応じて、進路を適切に選択できるようにする取組を進める必要があります。

そのためには、学習内容を日常生活や社会と結び付ける授業、多様な仕事や生き方に触れる機会、児童生徒の興味・関心や挑戦を後押しする周囲の働きかけが重要です。


文部科学省では、女子中高生と研究者等との交流機会の提供や、シンポジウム、出前授業などに地域や企業等と連携して取り組む大学等への支援などを通じて、引き続き、男女を問わず、全ての児童生徒に必要な資質・能力を育み、一人一人が自らの可能性を広げられる教育の実現に取り組んでまいります。


文部科学省
全国的な学力調査(全国学力・学習状況調査等)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/