「共同参画」2026年10月号

特集1

女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援
-「夏のリコチャレ2026~理工系のお仕事体感しよう!~」開催報告-

リコチャレ

内閣府男女共同参画局推進課

内閣府は、文部科学省・一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)と共催で、女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援するため、「夏のリコチャレ2026~理工系のお仕事体感しよう!~」を開催し、夏休み期間を主として企業・大学・学術団体等が実施する理工系女子応援イベントについて、様々な広報を行いました。本号では、「夏のリコチャレ2026」の開催実績と、イベントを実施した団体の中から、3つの団体の取組事例を紹介いたします。


1 「夏のリコチャレ2026」開催実績について

「夏のリコチャレ2026」期間には各団体が様々なイベントを開催しており、内閣府「理工チャレンジ」サイト内で、イベントの実施日や申込サイトを一覧に取りまとめ、情報発信を行いました。開催実績の詳細は以下のとおりです。

【開催期間】 2026年6~9月

【実施団体数】113団体(実施団体内訳…企業:48、大学等:32、地方公共団体:12、学術団体・その他:21)

※地方公共団体と企業、企業と大学等、複数団体による開催は、「その他」に分類しています。

【イベント数】 225件

【参加者数合計】 約15,000名(実施団体数、イベント数、参加者数合計は、2026年9月17日時点)

【主なイベント内容】

<企業>職場見学、工場見学、職業体験、ワークショップ、実験、先輩社員との交流等

<大学>サマースクール、実験教室、シンポジウム、セミナー、女子学生座談会、オープンキャンパス等

<地方公共団体>地域の企業見学、仕事体験、職業体験、科学教室、実験教室等

<学術団体・その他>実験教室、体験学習、ワークショップ、見学会、交流会等

夏のリコチャレ2026

「夏のリコチャレ2026」の詳細はリンクを御覧ください。
https://www.gender.go.jp/c-challenge/event/2026/summer.html


2 イベント実施団体の取組事例紹介

株式会社IHI 飛行機のエンジンってどう作るんだ!?お仕事体験&工場見学

リコチャレ

IHIにとって、技術系従業員のジェンダーバランス(ダイバーシティ)推進は重要な課題の一つです。IHIだけでなく、そもそも社会として理工系を目指す女性が少ないことを課題と捉えた社員有志グループが、社内の副業制度を利用し、理工系女性の活躍を後押しする活動を3年前に始めました。今回はその有志グループにより、次世代を担う女子中高生の皆さんに、現役で働く理工系女性の姿やものづくりの現場に触れていただく機会として、お仕事体験と工場見学イベントを企画しました。

当日はIHIの飛行機エンジン整備工場を見学いただきました。参加者からは、「普段じっくり見ることができないエンジンを見る貴重な体験ができてよかった」、「エンジンを試運転する場所を見学できて面白かった」といった感想が多数寄せられ、イベントを楽しんでいただけた様子が伺えました。

これからもエンジニア職の楽しさ、ものづくりの現場の躍動感を伝える活動を続けてまいります。

エンジン模型前での説明の様子
エンジン模型前での説明の様子

業務内容について説明を受ける様子
業務内容について説明を受ける様子

日本精工株式会社 ものづくりのヒミツ発見!~ベアリング組立体験&工場見学ツアー ONLINE CHALLENGE~

リコチャレ

日本精工(NSK)は2018年より、理工系分野を目指す女子生徒・女子学生の支援を目的としてリコチャレに参画し、夏にオンラインと対面の2形式でイベントを実施しています。両イベントとも、「ものづくりのエンジニア体験」をテーマに、「見る・聞く・作る」を組み合わせた内容としています。

2026年8月に開催したオンラインイベントでは、事前配布したキットを使用するNSK製品「ベアリング」の組み立てと、組み立てた製品を手元で確認しながら、実際の製造現場を見学するオンライン工場見学を行いました。組み立てと工場見学のガイドは現役の女性エンジニアが担当し、理工系分野の仕事やキャリアを具体的にイメージできる機会としました。また、理工系大学の教授からのビデオメッセージも紹介し、多様な人材がそれぞれの強みや視点を生かして研究や技術開発、社会課題の解決に携わる実例を紹介しました。参加者からは「工場見学が面白かった」、「理工系の学びが将来の幅広いキャリアにつながることを知ることができた」といった声が寄せられました。

ベアリング組立体験の様子
ベアリング組立体験の様子

大学教授からのビデオメッセージ
大学教授からのビデオメッセージ

神奈川工科大学 KAITサイエンスラボ&理系女子座談会

リコチャレ

科学技術振興機構(JST)による「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の採択機関として、これまでのアンケート結果を踏まえ、体験型実験と理系女性の進学・就職経験を直接聞くことができる機会を設けました。午前は「自分好みの化粧水作り」と「線虫によるがん検知」をテーマとした体験実験を実施し、午後は本学OGおよび女子学生との座談会「全国で活躍する理系OGと話そう~理系女子のリアルなキャリア座談会~」を生徒・保護者向けに行いました。

参加した生徒の感想として、実験では「初めての体験ができて良かった」、「化粧水づくりが楽しかった」、「成分の特徴について学ぶことができた」、座談会では「多くの方の話を聞くことができて楽しかった」、「理系の進路や働き方について理解が深まった」との声が聞かれました。また、保護者の感想として、「OGの方々の経験談を聞くことができ、進路選択の参考になった」、「OGの方々の成長した姿に感銘を受け、娘の将来像を考える機会となった。」との声が聞かれました。

午前の体験型実験では、保護者の方々も熱心に見学・観察されていました。午後の座談会でも、生徒・保護者による活発な意見交換が行われ、和やかな雰囲気の中で交流が深められていました。

KAITサイエンスラボ「自分好みの化粧水作り」と「がんの匂いを嗅ぎ分ける!線虫を見てみよう」
KAITサイエンスラボ「自分好みの化粧水作り」と「がんの匂いを嗅ぎ分ける!線虫を見てみよう」

理系女子座談会「全国で活躍する理系OGと話そう」
理系女子座談会「全国で活躍する理系OGと話そう」

※KAIT(カイト)は、神奈川工科大学のコミュニケーションネームです。