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「共同参画」2026年6月号

トピックス1

令和7年度若手理工系人材(ロールモデル)による出前授業を実施しました

内閣府男女共同参画局推進課



出前授業の背景と目的

我が国の理工系分野における女性研究者・技術者の割合は、増加傾向にあるものの依然として低い水準となっており、今後、本格的な人口減少社会を迎える中で、イノベーションの創出によって社会の課題を解決するためにも、女性研究者等の活躍を推進することは急務です。しかし、理工系分野の女子学生比率は依然として低い状況にあり、女子児童・生徒の理工系分野への進路選択を促進していくためには、理工系分野に関する実験等の体験機会の創出や、若手理工系人材のロールモデルの提示等を通じて、理工系分野への理解と関心を高めることが重要です。

また、令和3年度の内閣府の調査研究によると、人口5万人未満の市区町村では、理工系分野の進路に興味を持つ契機となる理系的体験(大学や自治体等の実施するイベントや科学館訪問)を享受する機会が相対的に少ないことが課題となっています。


<幼少期の理系的な経験>人口規模別
「保護者に、科学館や博物館に連れていってもらうこと」があったか
(女性):単数回答

<幼少期の理系的な経験>人口規模別


これらを踏まえ内閣府では、以下の考え方で、令和5年度より若手理工系人材による出前授業を行っています。

●地域の女子児童・生徒の理系的体験の機会の創出

●人口5万人未満の市区町村での実施

●授業を実施する自治体やその近隣の自治体等の若手理工系人材に講師を務めていただくことによる、地域におけるロールモデルの開拓


令和7年度出前授業について

令和7年度は5自治体で実施し、延べ240名(うち児童・生徒:145名、保護者・教員等:95名)の方にご参加いただきました。各自治体での授業内容について紹介します(各授業に関する情報は、本トピックス末尾の二次元コードの資料からもご覧いただけます)。


(1)京都府京丹後市(令和7年11月8日実施)

「好き」を仕事につなげた歩みを語っていただいた講演や、京都府内の大学と連携したワークショップ等を盛り込んだ、以下のプログラムの授業を実施しました。

●京丹後発ものづくりの力~積進で挑戦する働き方~

●アイデアをかたちにする仕事~理系の学びが広げる未来~

●「ひと」を知るためのしっぽ学~研究内容の紹介と私のこれまで~

●京都教育大学の先生と科学実験にチャレンジ!~色のひみつを探ろう!~

京都府京丹後市


(2)福岡県宇美町(令和7年11月16日実施)

地元出身者や近隣大学など身近な地域の講師を迎え、建築・分析・AIという多角的な体験を盛り込んだ、以下のプログラムの授業を実施しました。

●10歳で芽生えた建築士の夢~建築士になってみよう!設計にチャレンジ!~

●「理科はつまらない」が「面白い!」に変わる瞬間~科学を支える先生と分析体験をしよう~

●好きを技術に変える理系のシゴト~ブロック遊びがAI研究に?~

福岡県宇美町


(3)埼玉県上里町(令和7年12月20日実施)

理系を身近な選択肢として捉えてもらうために、IT・建築・素材に関する体験を盛り込んだ、以下のプログラムの授業を実施しました。

●作って学ぶ建築のおしごと~強い家ってどんな家?~

●AIを使いこなして、町を盛り上げよう!~キャリアチェンジで見つけた、地元で活きる働き方~

●スライムが大変身!科学でつくるチカラ~キャノン技術者と学ぼう~

埼玉県上里町


(4)香川県多度津町(令和8年1月18日実施)

建築・化学・工学を一体として体験することで、学びが実社会につながる実感を提示することを目的に、以下のプログラムの授業を実施しました。

●“好き”を仕事に!進路えらびと建築の仕事~建築士のおしごと体験~

●理系のシゴトってどんなこと?四国計測工業のエンジニアにきく

●LEDの光で音を伝える!光通信実験

●まゆから糸をとりだす!シルクの化学実験

香川県多度津町


(5)岡山県笠岡市(令和8年1月24日実施)

ロールモデルの講師に加え、市内高校生が「サポーター」として参画した交流型の形式として、以下のプログラムの授業を実施しました。

●環境発電をしてみよう!~身近なものから電力を生み出すには?~

●建築士チャレンジ!~わたし+○○の家をデザインしよう~

●素材の違いを利用して、製品開発にチャレンジ!

岡山県笠岡市


アンケート結果について

(1)出席した児童・生徒の回答

アンケートでは、理科やモノづくりを楽しそうだと答えた児童・生徒が98%に達しました。


理科やモノづくりの仕事って楽しそうだなと思いましたか?(有効回答数:138件)
出席した児童・生徒の回答


なお、「とても思った」と回答した理由として、「実験が楽しかったから」、「自分で考えて作ることができるから」等、理工系の内容そのものに魅力を感じたという回答に加え、「講師の先生方の話している雰囲気がとてもキラキラして楽しそうだったから」、「自分のやりたいことをしている先生が素敵だと思ったから」など、ロールモデルの姿を通じて理工系の魅力を感じたという回答も見られました。


(2)出席した保護者の回答

児童・生徒の進路選択に際しては、保護者の考え方も重要です。アンケートでは、出前授業を通じて進路アドバイスの考え方が「変わった」・「変わりそう」と答えた保護者が57%となりました。


イベント前後で受講生(お子さん)への進路アドバイスの考え方が変わりましたか?(有効回答数:93件)
出席した保護者の回答


最後に

本出前授業でのロールモデルとのつながりやノウハウの共有が、各地域において女子児童・生徒の理工系分野への進路選択を後押しする取組に今後とも生かされることを願っております。内閣府では令和8年度も出前授業の実施に向けて準備を進めています。


【参考】令和7年度若手理工系人材(ロールモデル)による出前授業実施結果
https://www.gender.go.jp/c-challenge/pdf/06_reiwa7wakate.pdf