巻頭言
(独)男女共同参画機構の発足
令和8年4月1日独立行政法人男女共同参画機構が発足しました。「女性活躍・男女共同参画の重点方針2022」において、新機構の構想や男女共同参画センターの機能を強化・充実が打ち出され、令和7年6月に「独立行政法人男女共同参画機構法」と「男女共同参画社会基本法」の一部を改正する法律が成立しました。
今回の法改正において、男女共同参画を進めていく必要性が改めて認識されるとともに、男女共同参画に係る施策全般の事業を所掌する中核的機関として機構が位置づけられました。また、男女共同参画センターには法的根拠が付与され、地域の男女共同参画のさらなる推進のため、各地の男女共同参画センターの機能強化とともに、センターを関係者相互間の連携と協働の拠点とすることが打ち出されました。
このように男女共同参画の課題を取り巻く状況は確実に変化してきている一方で、まだまだ取り組むべき課題は多く残されています。当機構としては、地域が男女共同参画を進める際に必要な統計データ等を地域別に集計・整理・分析するとともに、男女共同参画に関する現状と課題を的確に把握するための調査研究に取り組もうと考えています。さらに、男女共同参画に関する専門情報、ネットワーク構築や研修のノウハウ、アーカイブ資料など、地方公共団体や男女共同参画センターが求める支援を積極的に提供します。こうした強力なバックアップを通じて、地域における男女共同参画をより一層推進してまいります。
私は長年、大学において、女性と労働やキャリア形成をテーマとした研究に取り組んでまいりました。当機構に示された「女性の経済的自立」というテーマを中心に据えつつ、様々な課題にみなさまとともに取り組んでいきたいと考えております。
全国の地方自治体の担当部局や男女共同参画センター、そして、女性の活躍や男女共同参画を推進するリーダーの方々とともに、誰もが個性と能力を十分に発揮できる真の男女共同参画社会の実現に向けて、進んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

大槻 奈巳
Otsuki Nami
独立行政法人男女共同参画機構
理事長