トピックス1
令和6年度若手理工系人材による出前授業実施報告
内閣府男女共同参画局推進課
日本の理工系分野における女性研究者・技術者の割合は、増加傾向にありますが、依然として低い水準となっています。また、理系の中でも特に理工系分野においては、次代を担う女子学生比率が低い状況にあります。
内閣府が令和3年度に実施した調査研究において、人口5万人未満の市区町村では、理工系分野の進路に興味を持つ契機となる理系的体験(大学や自治体等の実施するイベントや科学館訪問)を享受する機会が相対的に少ないことが課題となっています。
内閣府はそうした状況を踏まえ、人口5万人未満の市区町村を重点的に対策すべき地域と定め、全国5地域において、地元の大学や企業等で活躍する若手理工系人材(ロールモデル)による出前授業を実施しました。
令和6年度は、栃木県那須町、長崎県雲仙市、宮城県東松島市、香川県小豆島町、岡山県新見市において実施し、延べ292名(うち、児童・生徒:174名、保護者・教員等:118名)の方に参加いただきました。
本事業に参加いただいた児童・生徒の方を対象にアンケートを実施したところ、「イベントを通じて理工系の魅力を感じた」と回答いただいた方は全体の87%でした。
参加者の方からは、「実際に実験ができてとても楽しかった、また教えてほしい。」「理工系の人たちにあこがれが出てきた。」や、「今まで、女性は文系のイメージが強かったけれど、理工系の方の話を聞いて自分の中で選択肢が広がりました。」といったコメントを、保護者の方からは「イベント終了後に娘がオープンキャンパスに行きたいと発言しました!何か興味をもったのかもしれません。良かったです。」「これからのことや、なりたい自分を考えるきっかけになったと思う。」などの多くの前向きなコメントをいただきました。
令和7年度も引き続き出前授業の実施に向けて準備を進めております。