メニュー
特集1
「夏のリコチャレ2023～理工系のお仕事体感しよう！～」を開催
～女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援～
内閣府男女共同参画局推進課
内閣府は、文部科学省・一般社団法人日本経済団体連合会（以下：経団連）と共催で、2023年6月より夏休み期間を利用して、女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援するため、「夏のリコチャレ2023～理工系のお仕事体感しよう！～」を実施しました。これは、経団連加盟企業や大学等による主に女子中高生を対象とした理工系の職場見学、仕事体験、施設見学など多彩なイベントの情報を内閣府「理工チャレンジ（リコチャレ）」サイトを活用し、積極的に社会へ発信する取組です。
今年は96団体が参加しました。企業や学術団体等のイベントや、大学の実験教室、先輩学生との交流会等のイベントが対面やオンラインにより、全国各地で実施され、今年度は4千名以上（集計中）の女子小中高生、大学生、保護者等が参加しました。
1．理工系分野における女性活躍の現状
本格的な人口減少社会を迎える中、理工系分野における女性の活躍は、世界最先端の科学技術立国を目指す我が国が、持続的な成長を確保し、さらに、多様性によるイノベーションの創出によって社会の様々な問題解決を図る上で、極めて重要です。しかしながら、我が国における女性研究者の割合は17.8％※1と、諸外国に比べて低い水準に留まっています。また、大学学部生における女性比率も、理学系で27.8％※2、工学系で15.8％※2と大きな偏りが見られます。
これに関し、内閣府が令和3年度に実施した調査研究において、幼少期から体験やイベント等を通じた理工系分野への興味を深める機会の創出や、理工系分野への進学・職業イメージなどについて、幅広く具体的な情報提供を行うこと等が有効であるとの調査結果が得られました。この結果も踏まえ、内閣府では、理工系の職業や面白さに触れることができる機会を提供することで、女子生徒等の理工系分野への進路選択や理工系職業に対する理解の促進と興味の喚起を図り、次代を担う理工系女性人材の育成を目指すこととしています。
※1 総務省「科学技術研究調査」（令和4年）参照
※2 文部科学省「令和4年度学校基本調査」参照
2．開催実績
■開催期間： 2023年6月～9月
■実施団体数・イベント数・参加者数
合計：96団体、161イベント、4千名以上（集計中）
＜実施団体内訳＞
企業：47、大学等：19、
学術団体・その他：30
■主なイベント内容
＜企業＞
・職場見学、工場見学
・職業体験、ワークショップ、実験
・先輩女性社員との交流 等
＜大学＞
・実験教室
・サマースクール、サイエンスキャンプ
・シンポジウム、セミナー
・女子学生質問会、オープンキャンパス 等
＜学術団体、その他＞
・実験教室、体験学習
・1日インターンシップ
・シンポジウム、交流会 等
今年度は実地でのイベントも多く行われ、オンラインと実地のハイブリッド開催の企画も実施されました。各団体がイベント形式に合わせた様々な工夫をされていました。
3．参加者の声
「昔からの夢に向かって挑戦する姿や、家庭との両立の実現など今後の参考になる話を聞けて良かった。」
「理系の進路は研究職だけでなく、幅広い選択肢があるということを知ることができた。」
「得意な科目で理系を選ぶわけではなく、好きなことを優先していいと知って肩の力が抜けた」
「普段できないことを体験し、当たり前だと思っていたことが当たり前ではないことに気づくことができた。」
「大学について生の声を聞くことができ、今後の進路選択に活かせそうです。とても貴重な機会をいただけて本当によかったです。」
「女性社員だから…ということではなく、チームや仲間として、他の社員と関わっていけることを知りました。」
「（保護者からの声）自分も数学が若手で娘の理系進学は無理だと思っていたので、進路選択前にこういう話を開けるのはとても良いと思った。」
【夏のリコチャレ2023イベントの様子】
電気通信大学匠ガールプロジェクト「夏休みは電通大でラボ体験2023」
（電気通信大学）
クラウドで「作って」みよう！ 一日 IT エンジニア体験（Advancedコース）
（Amazon 夏のリコチャレ実行委員会）
建設技術の最先端を体験しよう！
（株式会社大林組）
「夏のリコチャレ2023」の詳細は下記リンク先をご覧ください。
https://www.gender.go.jp/c-challenge/event/2023/summer.html
