「共同参画」2022年5月号

トピックス1

ダイバーシティ・マネジメントセミナーの開催
内閣府男女共同参画局推進課

2022年2月2日、内閣府男女共同参画局は経団連と共催で「ダイバーシティ&インクルージョン時代における初期キャリア形成」をテーマに、ダイバーシティ・マネジメントセミナーをオンラインで開催し、全国から1,000名以上が参加しました。

西井孝明味の素取締役代表執行役社長最高経営責任者による基調講演の後、淡路睦千葉銀行取締役常務執行役員(グループCHRO)、本島なおみMS&ADインシュアランスグループホールディングス執行役員(ダイバーシティ&インクルージョン担当)が自社の取組事例を紹介しました。


1 基調講演

「味の素株式会社のD&I推進~女性リーダーの育成を中心に」

味の素 西井氏は、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を重要な経営戦略に位置付け“キャリアダイバーシティ”によって社員から『働き続けたい』と選ばれる会社を目指している」と説明しました。このキャリアダイバーシティとは、社内には多様なキャリアの可能性があることを社員に知ってもらい、マネジメントサイドが社員に対して入社早期から対話を切らさず、期待を伝え続ける取組のことです。また、「D&Iを推進するためには、経営者のリーダーシップ、制度などの環境づくり、本人への動機付けの3つが必要であり、経営者は男性中心のボーイズクラブ的な発想を打破する覚悟が必要」と述べました。

味の素 西井氏


2 事例紹介

千葉銀行 淡路氏は、「地域金融機関として、地域全体にダイバーシティ推進を広げていく」ことを使命としていると強調しました。事例として、(1)企業・団体が所属する「輝く女性の活躍を加速するちばのリーダーの会」を発足させ、研修等を通じて、参考になる取組を相互に紹介していること、(2)所属長の評価項目に「ダイバーシティ」等を追加し、管理職の意識改革に取り組んでいることを紹介しました。

葉銀行 淡路氏


MS&ADインシュアランスグループホールディングス 本島氏は、「『多様なリスクを見つけて伝え、リスクの影響を小さくし、経済的負担を軽減する』というビジネスモデルを実現するには、組織で多様な考え方や価値観が健全にぶつかり合うことが不可欠」と説明しました。事例として、若手社員と経営層でゼミを結成しオンラインで論議する「e-ビジネスゼミ」など、多様性を尊重する企業カルチャーの創出につながる取組を紹介しました。

ADインシュアランスグループホールディングス 本島氏


(経団連タイムス2022年3月3日 No.3535を基に改編)


セミナーの詳細は、こちらを御覧ください。
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/event/meeting.html

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