「共同参画」2018年12月号

トピックス1

男女共同参画推進連携会議 全体会議の開催
内閣府男女共同参画局総務課

男女共同参画推進連携会議(以下「連携会議」)は、男女共同参画社会づくりに関し、広く各界各層に所属する議員が情報・意見交換を行いつつ、必要な連携を図り、男女共同参画に関する国民的な取組を推進するため、平成8年9月3日に発足しました。

現在、18人の有識者議員と、全国で活動を展開している様々な団体から推薦された97人の議員で構成されており、政府の施策や国際的な動き等をもとに男女共同参画社会の実現に向けた取組を積極的に推進しています。

このたび、第37回全体会議が平成30年10月30日(木)、三田共用会議所 大会議室(東京・港区)にて開催されましたので、議事内容について報告します。

■舞立政務官より挨拶

出席いただいた議員への感謝、様々な課題を抱える我が国にとって女性活躍推進が重要であること、連携会議に期待していることとして、分野・職域の垣根を越え、社会の各界各層の多様でかつ全国各地で男女共同参画社会づくりを行っているのが強みであり、今後も政府の取組と歩みを共にしつつ、社会全体の機運を一層高めるべく、各方面への働きかけなどの様々な取組をしていただきたいと述べました。

■新任議員紹介と最近の男女共同参画に関する動きについて説明

室伏議長より新任議員の紹介をした後、池永肇恵男女共同参画局長より、最近の男女共同参画の動きとして、改めて第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月25日閣議決定)の概要及びその進捗状況や、女性活躍加速のための重点方針2018(平成30年6月12日すべての女性が輝く社会づくり本部決定)について説明、また、女性に対する暴力の予防と根絶に向けた取組や女性リーダー育成事業、「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言賛同者の取組や「おとう飯」の取組等について紹介、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」、「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」の説明がありました。

■平成29~30年度活動報告

議長から平成29~30年度の連携会議の全体的な活動報告があり、さらに2つのチーム活動に関して、それぞれのチームのコーディネーターである有識者議員より報告いただきました。

■「次世代への働きかけ」チーム 活動報告

徳倉康之議員(特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン理事)より、政府の取組として文部科学省の学校教育における男女共同参画に関する取組、内閣府における理工系女性人材育成事業、連携会議団体の取組として公益社団法人ガールスカウト日本連盟の若年女性を対象としたさまざまな取組についてのヒアリングを行ったことや、さらに次世代の当事者からのヒアリングとして、WAW!2017のユーステーブルの参加者やSTEM Girls Ambassadorから取組の紹介や意見交換を行ったこと等の報告がありました。

舞立政務官挨拶の様子
舞立政務官挨拶の様子

池永局長からの説明の様子
池永局長からの説明の様子


■「経済分野における女性の活躍促進」チーム 活動報告

明石伸子議員(特定非営利活動法人日本マナー・プロトコール協会理事長)より、企業で働く女性の活躍環境整備として「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言について認識を共有するとともに、行動宣言賛同者によるコミットメント実行事例としてジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループよりヒアリングを行ったこと、UN Women日本事務所よりWEPsの概要等の紹介、およびWEPsのパンフレットの更新作業について共有を図ったこと、また、女性の起業・事業継承支援として「都道府県の自治体における女性の起業支援に関する取組一覧」の更新作業について共有を図ったこと等について報告がありました。

■「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」報告

事務局より、平成29年度に全国で実施した7団体との共催イベントの概要が報告されました。あわせて平成30年度も、7つのシンポジウム等を行うことが報告されました。

詳細はこちら↓
http://www.gender.go.jp/public/event/2018/renkeievent.html

また、平成31年度も同様に事業の募集を行う予定との報告もされました。

■連携会議の今後の活動について

室伏議長より、平成29年度から31年度半ばまでの連携会議の今後の活動について昨年度の全体会議で決定している内容を踏まえて今後も活動をしていきたいとの説明があり、当内容で了承されました。

■ブレイクタイムについて

グループディスカッションの前に休憩時間として、出席議員同士での交流の場が設けられました。出席議員は名刺交換などを行い、親交を深めました。

■グループディスカッション

「男女共同参画社会の実現に向けた課題と、課題解決のために連携会議議員として取り組んでいきたいこと」と題して、小グループに分かれて事例共有と今後の取組に向けたグループディスカッションを行いました。

出席者からは「アンコンシャス・バイアスが男女共同参画を阻害している」、「男女共同参画についての議論が同じ人たちの中でとどまっているのではないか」といった問題提起がされました。他、男女共同参画社会づくりにむけた取組や解決策として「企業の風土を変えるにはトップダウンが有効な傾向にある」、「意志決定層の女性を増やしていくには一つの団体だけが行うのではなくて地域の行政と手を結んでいくことが大きな連携につながるのではないか」、「思い切った世代交代が必要なのではないか」、などといった様々な意見が出されました。

また、最後に議員の皆様に「男女共同参画社会づくりに向けて今後取り組みたいこと」をフリップボードに記入いただき、披露していただきました。

グループディスカッションの様子
グループディスカッションの様子
職種・分野の垣根を越えて活発な議論が行われた。

最後は全員でフリップボードに決意を書き込んだ

最後は全員でフリップボードに決意を書き込んだ
最後は全員でフリップボードに決意を書き込んだ。


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