「共同参画」2015年 5月号
巻頭言
女性活躍は女性だけの問題ではない。男性も女性も含めて、企業における働き方や、社会全体の意識を変えなければならない。そのためには、トップの明確なコミットメントと強力なリーダーシップが不可欠である。安倍政権が女性の活躍を成長戦略の柱として掲げてから2年。総理のリーダーシップにより、日本の社会は、確実に変わり始めている。
経団連は会員企業に対し、女性の役員・管理職登用に関する自主行動計画の策定を要請している。既に430社以上の野心的な計画を、経団連のホームページ上に公表した。この取り組みを契機として、新たに計画を策定したり、より高い目標を設定したりするなど、多くの企業が着実に前進していることを実感している。また6月には、経団連史上初めて女性の役員が誕生する。これも経済界が変わるという明確なメッセージとして、経営トップに響くことを期待したい。
少子高齢化により労働力人口は着実に減少し、グローバル化に伴い企業を取り巻く競争環境はますます激化する。変わることを恐れている時間はない。遠からず大企業の社長や経団連の会長や副会長に女性が就く日が来ることを信じて、皆さんと共に前進したい。
一般社団法人日本経済団体連合会
会長
榊原 定征
主な予定
*本年は「北京+20」。また、我が国が女子差別撤廃条約を批准してから30年です。
6月 | 男女雇用機会均等月間(主唱:厚生労働省) |
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6月23日~29日 | 男女共同参画週間(主唱:男女共同参画推進本部) |
6月24日 | 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議 |