「共同参画」2013年 8月号
巻頭言
仕事と介護の両立支援には事前の心構えに関する情報提供が鍵
企業として、社員の仕事と介護の両立を支援する必要が高まっている。団塊のジュニア層など介護の課題に直面する社員数が増えてくることが確実なことがある。
仕事と介護両立支援では、子育ての両立支援との違いを考慮することが重要である。対象層が異なるだけでなく、介護の場合は、40歳代後半から65歳までの間、ほぼ全員の社員が直面する課題である。さらに支援の仕方が異なり、介護の課題に直面する前の事前の情報提供が鍵となる。事前に提供すべきことは、事前の心構えに関するものである。
介護の課題に直面したら、(1)自分一人で解決しようとしないで会社に相談すること、(2)地域では地域包括支援センターなどに相談すること、(3)自分で直接介護するのではなく、地域や社内の多様な介護支援サービスを活用し、仕事と介護の両立のマネジメントを基本とすること、(4)仕事と介護の両立も大変だが、退職した介護のみの生活はさらに大変となることなど、事前の心構えに関する情報を提供することがポイントである。
東京大学大学院
教授
佐藤 博樹
主な予定
9月30日 | シンポジウム「地球社会を共に生きる〜子どもの発達とワーク・ライフ・バランス〜」(静岡県静岡市) |
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10月5日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(和歌山県上富田町) |
10月11日 | シンポジウム「女性の活躍で未来を拓く〜多様なキャリア形成による経済社会の活性化〜」(岡山県岡山市) |
10月28日 |
シンポジウム「小さい会社が女性の活躍で〜トップの意識で変わる、変える、これからの中小企業〜」 (福岡県福岡市) |
11月9日 | 男女共同参画フォーラム(埼玉県さいたま市) |
11月10日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(茨城県阿見町) |
11月12日〜25日 |
女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部) (11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日) |
11月17日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(北海道苫小牧市) |
11月30日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(島根県雲南市) |
12月5日 | 男女共同参画フォーラム(福岡県福岡市) |