「共同参画」2012年 10月号

「共同参画」2012年 10月号

巻頭言

2006年にスタートしたワーク・ライフ・バランス推進会議(事務局・日本生産性本部)は昨年、私を除いて代表幹事の顔ぶれが変わり、第2期に入った。議論の中心も第1期のそれが理論形成や周知に関するものであったのに対し、第2期は理論と現実をどう調整するかに力点が移っている。

例えば毎年、経営者向けにWLBの重要性を説くアピール文を記者クラブを通じて公表しているが、今年は「サービスは当たり前」といった消費者意識が根強い中、様々なレベルでの合意形成が必要であるなど、より現実を意識したものになっている。労働者が正規と非正規に二分化される現実を踏まえ、働き方の格差にも注目する必要があるなど、今までは扱わなかった非正規雇用の問題にも踏み込んだ。

代表幹事には大手企業の社長、会長も名を連ねているが、時にはそれぞれの立場を超えた率直な意見の交換に発展することもある。できる限り男女共同参画に関連付けて発言するよう心掛けており、こうした場で経営トップや労組幹部に少しでも「男女共同参画の視点」を理解してもらえればと思っている。

実践女子大学教授 鹿嶋 敬
実践女子大学教授
鹿嶋 敬

主な予定

10月19日 男女共同参画フォーラム in 長野(長野県)
10月25日 男女共同参画フォーラム2012 in えひめ(愛媛県)
11月10日 男女共同参画フォーラム(神奈川県)
11月12日~25日 女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部)
(11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日)
11月17日 男女共同参画宣言都市奨励事業(福井県坂井市)
11月18日 男女共同参画宣言都市奨励事業(茨城県土浦市)