「共同参画」2012年 9月号
巻頭言
女性労働対策の新しいステージ
オリンピックでは「なでしこ」が期待通りの活躍をしましたが、この夏は、もう一つの「なでしこ」がありました。6月22日に政府の関係閣僚会議が決定をした「女性の活躍促進による経済活性化」行動計画には、働く「なでしこ」大作戦という愛称が付いています。
大作戦の特徴は、女性活用という課題を単に労働問題として位置づけるのではなく、行動計画のタイトルが示す通り、企業や産業界全体の活性化の切り札として認識し、「日本再生戦略」に位置付けていることです。
戦後の女性労働対策の歴史を振り返ってみると、女性を弱者としてみる労働保護政策からスタートしました。その後、差別禁止や仕事と育児の両立支援など女性が活躍しやすい労働環境をつくる政策に進みました。最近では、今回の働く「なでしこ」大作戦のように、成長戦略の一環として経済・産業政策としても議論されるようになりました。女性労働対策が新しいステージに入ってきたと感じており、大きな展開を期待しています。
(株)資生堂顧問/
(財)21世紀職業財団会長
岩田 喜美枝
主な予定
9月29日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(山口県山陽小野田市) |
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10月19日 | 男女共同参画フォーラム in 長野(長野県) |
10月25日 | 男女共同参画フォーラム2012 in えひめ(愛媛県) |
11月10日 | 男女共同参画フォーラム(神奈川県) |
11月12日~25日 | 女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部)(11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日) |
11月17日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(福井県坂井市) |
11月18日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(茨城県土浦市) |