「共同参画」2010年 4・5月号

「共同参画」2010年 4・5月号

行政施策トピックス 2

「第7回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)結果の概況」
厚生労働省大臣官房統計情報部 社会統計課縦断調査室

21世紀成年者縦断調査は、調査対象となった男女の結婚、出産、就業等の実態及び意識の経年変化の状況を継続的に観察することにより、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的として、平成14年を初年として実施しているものです。

子どもがいる夫婦は、夫の休日の家事・育児時間が長くなるほど、第2子以降の生まれる割合が高くなる傾向がある。

夫婦について、「出生あり」は出生前調査時の、「出生なし」は第6回調査時の夫の休日の家事・育児時間別に、この6年間の出生の状況をみました。

子ども1人の夫婦では、「家事・育児時間なし」で32.4%、「6時間以上~8時間未満」で82.0%に第2子が生まれています。

また、子どもがいる夫婦全体でみると、「家事・育児時間なし」で14.7%、「6時間以上~8時間未満」で54.4%に第2子以降が生まれており、家事・育児時間が長いほど子どもが生まれている割合が高くなる傾向があります。(図)

図 夫の休日の家事・育児時間別にみたこの6年間の第2子以降の出生の状況 図 夫の休日の家事・育児時間別にみたこの6年間の第2子以降の出生の状況

第1子出産のときに52.9%の妻が離職しており、就業形態でみると、正規36.4%、非正規75.0%となっている。

夫婦のうち、「出生あり」は出産前調査時に、「出生なし」は第6回調査時に仕事をしていた妻について、この6年間の出生の状況別に、出産後の就業継続の有無をみました。

出産後において「同一就業継続」であった割合は、「出生あり」では51.2%となっていて、出生順位別にみると、「第1子」では41.2%、「第2子」では60.3%、「第3子以降」では50.3%となっています。

また、第1子出産の妻をみると、「同一就業継続」41.2%、「離職」52.9%となっており、そのうち正規では「同一就業継続」59.6%、「離職」36.4%、非正規では「同一就業継続」18.2%、「離職」75.0%となっています。