令和7年度女性のチャレンジ賞受賞者名簿

女性のチャレンジ賞(受賞者4名) (敬称略、五十音順)

氏名 五十嵐 美樹

現職等 東京都市大学 准教授
推薦者 一般
活動概要

環境や性別に関係なく科学に触れるきっかけを創ることを掲げ、身近なエネルギー問題やSDGsをテーマに、得意のダンスを取り入れたオリジナルコンテンツを開発し、子ども達に科学の面白さに触れるきっかけづくりのために全国各地でサイエンスショーを開催している。また、全国各地の中学校・高校での理系女子キャリアイベント等で講師を務めるなど、次代を担う世代への科学教育の普及とジェンダー平等推進の両面でも貢献し、現在も活躍の場を広げている。

(表彰歴)

  • 2021年 日本臨床工学会「第1回Ideal CE賞」受賞
  • 2022年 「Falling Walls Science Breakthrough of the Year 2022」
          Science Engagement部門 Winner20人に選出
  • 2025年 一般社団法人日本ウーマンズバリュートレーニング協会
         「第1回 WOMAN’s VALUE AWARD~リケジョ応援~2024」個人部門受賞

氏名 桑井 亜乃

現職等 アルカス熊谷 ラグビーレフリー
推薦者 埼玉県
活動概要

ラグビー界では男女含めて世界で初めて、選手(リオ2016)とレフリー(パリ2024)の両方でオリンピックに出場した。男子15人制ラグビーで国内最高峰の舞台であるリーグワン2024-25シーズンでは、前身のトップリーグ時代を含め女性で初めてレフリーとして選出されている。レフリーに転じて以降も、ハイレベルなトレーニングや、海外留学でレフリー技術を磨くなど研鑽に努め、新たな道を切り開き、挑戦を続けている。

(表彰歴)

  • 2014年 アジア大会 7人制ラグビー女子日本代表 銀メダル
  • 2025年 「令和6年度埼玉県荻野吟子賞」個人・団体部門 大賞

氏名 甲賀 かをり

現職等 千葉大学大学院医学研究院産婦人科学 教授
推薦者 千葉大学
活動概要

産婦人科医として多くの手術や外来治療に従事する傍ら、子宮内膜症をはじめとする月経関連疾患を専門に、女性の健康に関する知識普及ひいては男女共同参画を目指し、2012年に日本子宮内膜症啓発会議を設立し、副理事長として、一般市民への疾患啓発や政策提言、企業・自治体と連携した活動を展開した。外科系分野においても、腹腔鏡・ロボット手術の普及・啓発、若手医師の育成、新規技術開発に尽力し、女性医師のリーダーとして活躍している。

(表彰歴)

  • 2018年 公益財団法人神澤医学研究振興財団「第21回神澤医学賞」受賞
  • 2020年 東京大学医学部「ベストティーチャーズアワード」受賞
  • 2020年 日本女性医学学会「学会奨励賞」受賞

氏名 西原 麻友子

現職等 株式会社ベホマル 代表取締役
推薦者 滋賀県
活動概要

研究職として15年間企業にて勤務した後、自ら求める「美しい地球を守りたい」という夢の実現のため、自宅の一角で一人で起業し研究に着手した。バイオマスCO₂吸収剤の研究論文から、プラスチックの製造への応用を考え、立命館大学と共同研究を開始。その後、立命館大学BKCインキュベータに入居し本格的に研究開発を行い、使うだけで大気中の二酸化炭素を吸収するプラスチックを開発した。現在は、実用化および商品化に向けてさらに研究を進めている。

(表彰歴)

  • 2023年 「第8回滋賀テックプラングランプリ」トリプル受賞
          (最優秀賞・関西みらい銀行賞・東洋紡賞)
  • 2024年 女性社長.net「女性起業家の祭典『J300アワード』」大賞受賞
  • 2024年 日本青年会議所「第8回価値デザインコンテスト」文部科学大臣賞受賞

女性のチャレンジ支援賞(受賞団体1先) (敬称略、五十音順)

団体名 一般社団法人CWAJ
(カレッジ・ウィメンズ・アソシエーション・オブ・ジャパン)

代表等 会長 ハイディ・ズコスキー・スウィートナム
推薦者 一般
活動概要

「女性が女性を支える」という理念のもと、創設以来約900名の学生に奨学金を授与してきた。現代版画展は、すぐれた日本の現代版画を展示・販売して版画の魅力を発信しており、芸術界でも有数の版画展となり、若手の育成に寄与している。この版画展の純益は奨学金・教育プログラム等を資金面で支えている。また、視覚障害者・外国人留学生に対する教育・文化交流プログラム等も提供し、長きにわたり女性の社会進出を支援し続けている。

女性のチャレンジ賞特別部門賞「男女共同参画の視点に立った防災・復興」(受賞者2名) (敬称略、五十音順)

氏名 杉本 めぐみ

現職等 大阪大学大学院人間科学研究科 准教授
推薦者 大阪大学
活動概要

2004年インド洋津波の復興と防災支援の専門家として在インドネシア日本国大使館や日赤等で活動し、その後20年にわたって国内外の災害支援や災害研究や防災教育に従事。前職の九州大学では女子高校生の夏期理系研究インターンシップ制度「QURIES(キュリーズ)プログラム)」の創設等、女性支援や後身の育成にも尽力。過去の南海トラフ地震から着想し、インドネシアに津波伝承碑85基の建設など学際的な研究アプローチだけでなく、国内外の自然災害の現場で女性支援の実務も行う。

(表彰歴)

  • 2015年 日本土木学会「2014年海岸工学誌(CEJ)引用賞」受賞
         (論文Nationwide Post Event Survey and Analysis of the 2011 Tohoku Earthquake Tsunami (N.Mori等共著))
  • 2019年 「令和元年度福岡県防災賞(知事賞)」団体部門 受賞
         (九州大学平成29年7月九州北部豪雨災害調査・復旧復興支援団」の一員として)
  • 2024年 ユネスコ政府間海洋学委員会「グローバル津波シンポジウム最優秀ポスター賞」受賞

氏名 根上 昌子

現職等 ねがみ みらいクリニック 院長
推薦者 石川県
活動概要

令和6年能登半島地震の発災翌日から、七尾市にある自身のクリニックを休憩所として開放し、被災した女性や子どもを支援したほか、避難所においてチラシや笛付き防犯ブザーの配布による性暴力被害防止の啓もう活動を行い、女性視点からの避難所運営の支援に尽力した。また、民間団体や有識者を巻き込んだプロジェクトチームを立ち上げ、行政機関とも連携し、被災地で性暴力を受けた際の被害者相談や緊急避妊薬をデリバリーする体制とネットワークを構築し、女性の安心・安全確保に大きく寄与した。