第48回国連婦人の地位委員会について

  • 内閣府男女共同参画局
  1. 第48回国連婦人の地位委員会が平成16年3月1日から12日まで国連本部(ニューヨーク)において開催された。日本代表団として目黒依子婦人の地位委員会日本代表をはじ め内閣府、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国連日本政府代表部、JICA(オブザーバー参加)から計17名が出席した。

  2. 会議では、国連機関や我が国も含む各国代表による、北京行動綱領及び女性2000年会議成果文書実施のための取組に言及したステートメントの発表、今次婦地委のテーマで ある「男女共同参画を実現するための男性と男児の役割」及び「紛争予防・管理・紛争解決及び紛争後の平和構築への女性の平等参画」に関するパネルディスカッションが行われた他、 「北京行動綱領及び第23回国連特別総会成果文書実施の進捗を測定する際のギャップとチャレンジ」をテーマとしたハイレベル円卓会合が開催され、各国から出席した大臣等のハ イレベル代表や国連統計委員会委員などによる意見交換が行われた。

    我が国のステートメントでは、「男性の役割」に関しては、男女平等を推進するための教育と学習の充実、ポジティブ・アクションへの取組、次世代育成支援策、「紛争と女性」に関し ては、人間の安全保障やODAを通じた紛争下の女性支援の取組等に言及した。

  3. また、決議、合意結論、決定等に向けた討議が行なわれ、会議の主な成果として、以下の決議及び合意結論等が採択された。

    (1)
    決議
    • ア)アフガニスタン女性・女児の状況
    • イ)パレスチナ女性の状況と支援
    • ウ)INSTRAW(国際婦人調査訓練研修所)の再活性化・強化
    • エ)女性・女児とHIV/AIDS
    • オ)武力紛争下で人質・監禁された女性・児童の救済
    • カ)国連システムの全ての政策・計画へのジェンダー視点の主流化
    (2)
    合意結論
    (3)
    その他主な決定
    • ア)第49回婦人の地位委員会の準備

      北京宣言・北京行動綱領採択から10年目等にあたる来年の第49回委員会に関し、北京宣言・北京行動綱領及び第23回国連特別総会成果文書の実施に焦点をあてたレビューを行うこと、一般討論部分を国連総会本会議としてハイレベルで実施することを経済社会理事会に勧告することなどが決定した。

    • イ)婦人の地位委員会の作業方法
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