第2節 研究分野における男女共同参画

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第2節 研究分野における男女共同参画

(女性研究者の割合)

我が国における研究者に占める女性の割合は,緩やかな上昇傾向にあるが,令和2(2020)年3月31日現在で16.9%にとどまっており,諸外国と比べて低い(I-5-6図,I-5-7図)。

I-5-6図 女性研究者数及び研究者に占める女性の割合の推移別ウインドウで開きます
I-5-6図 女性研究者数及び研究者に占める女性の割合の推移

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I-5-7図 研究者に占める女性の割合(国際比較)別ウインドウで開きます
I-5-7図 研究者に占める女性の割合(国際比較)

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研究者に占める女性の割合を所属機関別に諸外国と比較すると,我が国は企業・非営利団体が10.3%,公的機関が19.5%及び大学等が27.8%であり,いずれにおいても,女性の割合が低くなっている(I-5-8図)。

I-5-8図 所属機関別研究者に占める女性の割合(国際比較)別ウインドウで開きます
I-5-8図 所属機関別研究者に占める女性の割合(国際比較)

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(女性研究者の専門分野)

専門分野別に大学等の研究本務者に占める女性の割合を見ると,令和2(2020)年は,薬学・看護等の分野では女性が半数以上を占める一方,工学分野は11.9%,理学分野は15.1%にとどまっている(I-5-9図)。

I-5-9図 専門分野別に見た大学等の研究本務者の男女別割合(令和2(2020)年)別ウインドウで開きます
I-5-9図 専門分野別に見た大学等の研究本務者の男女別割合(令和2(2020)年)

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令和2(2020)年時点の研究者数は,大学等に約33万人,企業に約56万人と,合わせて約89万人となっている。専門別の研究者数が最も多いのは工学であり,工学の研究者数を所属機関別に見ると,大学等に約4万3千人,企業に約38万8千人の約43万1千人となっている。また,次いで多いのは理学で約16万4千人となっている。一方で,女性研究者の割合は,工学で6.9%(大学等11.9%,企業6.3%),理学で14.8%(大学等15.1%,企業14.7%)であり,研究者の多くを占める工学,理学分野において,女性の割合が特に低いことが分かる(I-5-10図)。

I-5-10図 専門分野別研究者数(令和2(2020)年)別ウインドウで開きます
I-5-10図 専門分野別研究者数(令和2(2020)年)

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