第2節 女性研究者・技術者が働き続けやすい研究環境の整備

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第2節 女性研究者・技術者が働き続けやすい研究環境の整備

1 研究活動と育児・介護等の両立に対する支援及び環境整備

文部科学省では,研究と出産・育児等のライフイベントとの両立や女性研究者の研究力の向上を通じたリーダーの育成を一体的に推進するダイバーシティ実現に向けた大学等の取組を支援する「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」事業を実施した。

また,独立行政法人日本学術振興会の「特別研究員(RPD)事業」においては,博士の学位取得者で優れた研究能力を有する者が,出産・育児による研究中断後,円滑に研究現場に復帰することができるよう大学等の研究機関で研究に専念し,研究者としての能力を向上できるよう支援している。

文部科学省及び独立行政法人日本学術振興会の科学研究費助成事業(科研費)においては,産前産後の休暇や育児休業を取得していたために所定の応募時期(前年11月)に応募できなかった研究者等を対象とする研究種目を設けている。また,若手研究者向けの研究種目の応募要件を「博士の学位取得後8年未満」としているが,その際,博士の学位取得後に取得した育児休業等(産前・産後の休暇,育児休業)の期間を除くことができることとしている。さらに,出産や育児のために休暇等を取得する場合には,休暇等の期間に応じて研究を中断し,研究期間の延長を行うことができるようにしている。

2 研究力の向上に対する支援及び環境整備

総務省では,「科学技術研究調査」で研究関係従業者に占める女性の割合等の実態の把握を行っている。