第7章 女性に対する暴力

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第7章 女性に対する暴力

本章のポイント


第1節 配偶者等からの暴力の実態

  • これまでに配偶者から身体的暴行,心理的攻撃,経済的圧迫又は性的強要のいずれかを1つでも受けたことが「何度もあった」とする者の割合は,女性の13.8%,男性の4.8%(平成29年調査)。
  • 配偶者暴力相談支援センターは,平成30年3月現在,全国278か所。配偶者暴力相談支援センターへの相談件数は26年度以降10万件を超える高水準で推移し,28年度の相談件数は10万6,367件。
  • 配偶者暴力防止法に基づき平成29年に発令された保護命令件数は,1,826件。

第2節 ストーカー行為,性犯罪,子供に対する性的暴力,売買春,人身取引の実態

  • 平成29年のストーカー事案の相談等件数は2万3,079件。ストーカー規制法違反の検挙件数は926件であり法施行後最多。ストーカー事案に関連する刑法犯・他の特別法犯の検挙は1,699件であり昨年と比べて減少。
  • これまでに特定の相手からの執拗なつきまとい等の経験のある女性は10.9%,男性は4.5%(平成29年調査)。
  • 平成29年の強制性交等の認知件数は1,109件,強制わいせつの認知件数は5,809件。強制性交等は前年に比べて増加し,強制わいせつは前年に比べて減少した。
  • これまでに無理やりに性交等された経験のある女性は7.8%,男性は1.5%(平成29年調査)。
  • 平成29年の検挙件数は,児童買春事件956件,児童ポルノ事件2,413件。児童買春事件は26年以降,増加傾向にあり,児童ポルノ事件は過去10年間で最多を更新。また,児童虐待事件のうち性的虐待の検挙件数は169件。
  • 平成29年の売春関係事犯検挙件数は624件,人身取引被害者総数は42人で,いずれも前年に比べて減少。