男女共同参画白書(概要版) 平成30年版

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第9章 貧困,高齢,障害等により困難を抱えた女性等が安心して暮らせる環境の整備

  • 内閣府では,子供の貧困対策が国をあげて推進されるよう,地域の実情に即した施策に取り組んでいる地方公共団体への支援を行うとともに,引き続き「子供の未来応援国民運動」を発展させていく。平成30年度においては,地域における連携ネットワークの構築を加速させることで,支援が必要な子供や家庭に確実に支援を届けるため,多様な形態による国民運動への参加の促進などを更に展開していく。
  • 厚生労働省では,「すくすくサポート・プロジェクト」に基づく総合的な支援を行っている。平成30年度は,児童扶養手当の全部支給に係る所得制限限度額の引上げや,未婚のひとり親を対象に,寡婦(寡夫)控除のみなし適用を実施する。
  • 文部科学省では,高等教育段階における取組として,平成29年度に創設・先行実施した給付型奨学金制度を着実に実施する。また,無利子奨学金の拡充,並びに,所得連動返還型奨学金制度の着実な実施による奨学金の返還負担の軽減を図る。
  • 総務省では,高齢者や障害者が情報通信の利便を享受できる情報バリアフリー環境の整備を図るための助成や,効果的な地域包括ケアや地域を越えた広域のデータ連携を実現するための補助を行う。
  • 「障害者基本計画(第4次)」に基づき,障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の総合的かつ計画的な推進に政府一体で取り組むとともに,障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の実効性ある施行のため,関係省庁や地方公共団体と連携しつつ,広く社会にその取組を働きかけていく。