第3節 医療分野における女性の参画拡大

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第3節 医療分野における女性の参画拡大

女性医師が,出産や育児といった様々なライフステージに対応して,安心して業務に従事できるよう,厚生労働省では,地域医療介護総合確保基金を通じ,女性医師の復職に関する相談窓口の設置や研修,院内保育所の運営等の都道府県の取組に対して財政支援を行っている。また,女性医師バンクにおいて,就業あっせん等の再就職事業を行うとともに,再就職後も継続して勤務できるよう支援し,より働きやすい環境の整備も推進している。

さらに,平成28年度においては,「女性医師キャリア支援モデル普及事業」として,女性医師支援の先駆的な取組を行う医療機関を選定し,効果的な取組を地域の医療機関に普及させるための経費を支援した。

患者・家族を中心とした質の高い医療を実現するために,多種多様な医療スタッフがそれぞれの高い専門性を活用し,互いに連携・補完しながら,患者の状況に的確に対応した医療を提供する「チーム医療」を推進することが重要である。

加えて,出産や育児等により離職している女性医師や看護職員の復職支援のため,女性医師バンクやナースセンターによる求人・求職情報の提供や就職あっせん等の再就業支援等を行っている。これに加え,医療従事者の「雇用の質」の向上を図るため,各医療機関が計画的に勤務環境改善に向けた取組を行う仕組みを創設し,これを支援する医療勤務環境改善支援センターの各都道府県での設置を推進するとともに,短時間勤務正規職員制度の導入の好事例の周知や,業務効率化,多様な働き方の導入等の職場風土の改善に向けた都道府県の取組への支援等,仕事と生活の調和を促進させる施策を行っている。