男女共同参画白書の刊行に当たって

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内閣府特命担当大臣(男女共同参画)

加藤勝信

「すべての女性が輝く社会」の実現は,安倍内閣の最重要課題の一つです。

少子高齢化という日本の構造的課題に真正面から挑み,女性も男性も,お年寄りも若者も,一度失敗を経験した人も,難病や障害のある人も,誰もが個性を尊重され,将来の夢や希望に向けて取り組める,多様性が認められる「一億総活躍社会」を実現していく上で,女性の活躍は,最も重要な鍵となるものです。

平成27年には,「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」が成立し,また「第4次男女共同参画基本計画」が閣議決定され,女性の活躍推進は新たな段階に入りました。同計画の冒頭に掲げたように,女性の活躍を進め,男女が共に暮らしやすい社会を実現していくために,まずは,長時間労働等を当たり前とする男性中心の働き方を変革し,男女がそれぞれのライフステージに応じて仕事と家庭を両立できる多様な働き方を実現していくことが重要です。

そこで,今回の白書では,「多様な働き方・暮らし方に向けて求められる変革」を特集テーマとし,女性を取り巻く様々な情勢,時間や場所にとらわれない働き方としてのテレワークへの期待,さらには多様な働き方へのニーズに対応する企業の動き等を紹介しつつ,男女が個性と能力を発揮できる豊かで活力ある社会に向けて,歩を進めていく重要性をうたっています。また,各分野における男女共同参画社会の形成の進捗状況,政府が昨年度に講じた施策及び今年度に講じる施策を示しています。

この白書を通じて,国民の皆様に男女共同参画の現状,取組等について理解を深めていただくとともに,男女が共に輝く社会づくりが更に広がっていくことを願っております。

平成28年5月