男女共同参画白書の刊行に当たって

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内閣府特命担当大臣(男女共同参画)

有村治子

安倍内閣では「すべての女性が輝く社会」の実現を成長戦略の中核に位置付けています。私たちが目指すのは,すべての女性が生き方に自信と誇りを持って,輝くことができ,ひいては男性も女性も共に暮らしやすい社会を作ることです。

女性の活躍を推進するには,諸課題を女性や子供だけの問題にせず,男性も含め,より多くの方の賛同を得て,男性・女性それぞれにとってwin-winな社会にしていくことが重要です。

地方創生もまた,安倍内閣の最重要課題の一つです。日本創成会議の「ストップ少子化・地方元気戦略」(平成26年5月)で,20~30代の若年女性が急激に減少する地域は将来的に消滅するおそれがあるとされたことは,大きな衝撃をもって取り上げられました。持続可能な地域を創っていくには,若い女性が定住したくなる環境を実現することが不可欠です。女性活躍と地方創生は密接に関連し,政策的にも連携を強めています。強い危機感を持って,日本の盛衰をかけて前に進めていきます。

今回の白書では,「地域の活力を高める女性の活躍」をテーマに,女性の活躍の現状や男女の仕事と暮らしについて,都道府県別の状況を明らかにしながら,それぞれの地域が女性の活躍を通じて活力を高めていくための課題等を整理しています。また,各分野における男女共同参画社会の進捗状況,政府が昨年度に講じた施策及び今年度に講じる施策を明記しています。

この白書を通じて,国民の皆様に男女共同参画の現状,取組等について理解を深めていただくとともに,地域や家庭,職場で,男女が共に輝く社会づくりが更に広がっていくことを願っております。

平成27年6月