第1節 科学技術・学術分野における女性の参画の拡大

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第13章 科学技術・学術分野における男女共同参画

第1節 科学技術・学術分野における女性の参画の拡大

平成26年3月31日現在の女性研究者数は13万600人と過去最多であったが,その割合(14.6%)は諸外国と比較するとなお低い水準にある。

「科学技術イノベーション総合戦略2014」(平成26年6月閣議決定)では,科学技術イノベーションの重要な担い手となる女性研究者の活躍を促進するための環境整備と,大学及び公的研究機関における女性研究者の採用割合を自然科学系全体で平成28(2016)年までに30%にすることを盛り込んでいる。

また,「平成27年度 科学技術イノベーションに適した環境創出のための『重点施策』及び『パッケージ化』」(平成26年9月総合科学技術会議決定)では,女性研究者の挑戦の機会拡大のための施策について,目的や期待される効果を同じくする施策のパッケージ化を行い,より効果的な施策展開に取り組んでいる。

日本学術会議では,平成23年10月に内閣府から審議を依頼された「科学者コミュニティにおける政策・方針決定過程への女性の参画を拡大する方策」について,科学者委員会男女共同参画分科会において審議し,日本学術会議協力学術研究団体に対するヒアリング調査や国公立大学及び私立大学に対するアンケート調査の結果を基に,26年9月に報告「学術分野における男女共同参画促進のための課題と推進策」を公表した。