第7節 女性の活躍による経済社会の活性化

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第7節 女性の活躍による経済社会の活性化

「成長戦略進化のための今後の検討方針」を受け,平成26年年央の成長戦略改訂に向けて政府一丸となって検討を進める。具体的には,企業における女性登用の促進や男女がともに豊かな生活とキャリアアップを両立できる職場・社会づくり,女性の活躍を支える社会基盤整備についての検討に加え,女性が輝く社会の実現に向けたムーブメントとして,地域においても,情報発信・意見交換を積極的に行うとともに,様々な分野で活躍する女性や経済団体等による連携のためのプラットフォームの構築を支援する。

女性の活躍を促進するためには企業等における女性の活躍促進に関する現状等を外部に公表する「見える化」(可視化)の取組が必要であることから,内閣府では,こうした取組を推進するため,個別企業等における女性の活躍状況に係る関連情報を内閣府のホームページに掲載するなどにより,関係団体,企業等に働きかける。

また,金融商品取引所が上場企業に作成を求める「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」で役員への女性登用状況等を開示している企業数,開示内容等を整理・公表することなどにより,企業の積極的・自主的な取組を後押しし,より一層の登用促進・開示促進に取り組む。

さらに,女性の登用状況の「見える化」に優れ,登用の実績が上がった企業を対象とした表彰制度(内閣総理大臣表彰)を創設する。

加えて,女性のライフ・ステージや多様な働き方に対応する支援情報が実施機関ごとに点在しているなど,必要な情報にアクセスしにくい状況があるため,働きたい・社会貢献したい女性が,様々な支援の中から自分に必要なものを選択し,円滑に利用できるよう,各実施機関の支援情報を集約・整理し,分かりやすく案内するポータル・サイトを開設する。

厚生労働省では,個別企業に対し,ポジティブ・アクションの取組と併せ,「ポジティブ・アクション情報ポータルサイト」を活用した女性の活躍状況の情報開示を働きかけるとともに,当該サイトによりポジティブ・アクションに関する総合的な情報提供を行う。

また,当該サイトと仕事と家庭の両立支援に係るサイトである「両立支援のひろば」との統合を図ることを通じ,個別企業の取組が一覧性をもってより解りやすく情報提供されるよう見直しを行うこととしている。

経済産業省では,平成25年度に引き続き,女性等の多様な人材をいかす経営に取り組む企業を表彰する「ダイバーシティ経営企業100選」事業を実施し,ダイバーシティ企業の取組を発信し,積極的に取り組む企業の裾野の拡大を通じて,女性の活躍推進の加速化を図る。また,女性の活躍に優れた企業を選定する「なでしこ銘柄」の取組についても,引き続き,東京証券取引所と共同で行っていく。

独立行政法人国立女性教育会館では,企業の管理職等を対象に,企業における女性活躍の取組事例等を紹介するセミナーを実施する。