第1節 科学技術・学術分野における女性の参画の拡大

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第13章 科学技術・学術分野における男女共同参画

第1節 科学技術・学術分野における女性の参画の拡大

「科学技術イノベーション総合戦略」(平成25年6月閣議決定)では,科学技術イノベーションの重要な担い手となる女性研究者の活躍を促進するための環境整備と,大学及び公的研究機関における女性研究者の採用割合を自然科学系全体で平成28年(2016年)までに30%にすることを盛り込んでいる。

また,「平成26年度 科学技術イノベーションに適した環境創出のための「重点施策」」(平成25年9月総合科学技術会議決定)では,女性研究者の活躍の促進は,男女共同参画の観点はもとより,多様な視点や発想を取り入れ,研究活動を活性化し,組織としての創造力を発揮する上でも極めて重要であるとして,女性研究者の活躍を促進するために,達成目標(時期・具体的水準)を明確にした施策が実施されていくことを強く期待することを盛り込んでいる。

日本学術会議では,平成23年10月に内閣府から審議を依頼された「科学者コミュニティにおける政策・方針決定過程への女性の参画を拡大する方策」について,科学者委員会男女共同参画分科会において審議しており,日本学術会議協力学術研究団体に対するヒアリング調査や国公立大学及び私立大学に対するアンケート調査を実施し,審議材料となるデータを収集した。