第1節 意識改革と政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

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第1節 意識改革と政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

農林水産省では,「食料・農業・農村基本計画」(平成22年3月30日閣議決定)を踏まえて設定した女性農業委員や農業協同組合の女性役員の登用目標の達成に向け,全国各地における地域研修会の開催,地域組織レベルでの女性の登用状況の調査・公表,女性の登用が遅れている地域に対する重点的な推進活動等を実施する。また,経営管理能力等の向上に向けた研修や情報提供を通じ,女性リーダーの育成を図る。

農業・農村において重要な役割を果たしている女性の意見が,地域の方針決定に着実に反映されることが重要であるため,地域の中心となる経営体や地域農業の在り方等を定める「人・農地プラン」の検討に当たっては,市町村による検討会のメンバーのおおむね3割を女性とすることを求めるなど,地域の方針決定過程への企画・立案段階からの女性の参画を積極的に促進する。

農山漁村に残存している固定的な性別役割分担意識に基づく慣行や習慣を解消するとともに,女性の役割を適正に評価し,農山漁村に暮らす男女が,自分の生き方を自由に選択し,自分の人生を自身で設計・実現していくことができるよう,「農山漁村女性の日」を中心とした関係団体による記念行事の開催,地域における女性の優良な取組や女性登用に積極的な組織の表彰への支援等,男女共同参画社会の形成に向けた普及啓発等を推進する。

男女を問わず「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し,食生活改善の実践に結び付く食育を推進する。