第5章 女性に対する暴力

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第5章 女性に対する暴力

本章のポイント


第1節 配偶者等からの暴力の実態

  • 平成23年の調査によると,女性の10.6%,男性の3,3%はこれまでに配偶者から身体的暴行,心理的攻撃,性的強要のいずれかを1つでも受けたことが「何度もあった」と回答。
  • 被害者は,相手と離れて生活を始めるに当たって,「当面の生活をするために必要なお金がない」,「自分の体調や気持ちが回復していない」等の困難な状況に直面。
  • 配偶者間における刑法犯(殺人,傷害,暴行)の被害者の93.1%が女性(平成24年)。
  • 配偶者暴力相談支援センターは全国に222か所(平成25年3月現在)。
  • 配偶者暴力相談支援センターへの相談件数は年々増加(平成23年度に寄せられた相談件数は8万2,099件)。
  • 配偶者暴力防止法施行後平成24年12月末までの間に,発令された保護命令の件数は2万2,959件。

第2節 性犯罪の実態

  • 平成24年中の強姦の認知件数は1,240件,また,強制わいせつの認知件数は7,263件で,いずれも前年比増加。
  • 平成23年の調査によると,これまでに異性から無理やりに性交された経験のある女性は7.7%。若年・低年齢時の被害が多い。
  • また,異性から無理やりに性交された経験のある女性のうち,被害をどこ(だれ)にも相談しなかった人は67.9%。

第3節 売買春の実態

  • 平成24年中の売春関係事犯検挙件数は1,282件で,前年比減少。
  • 平成24年中の要保護女子総数は897人で前年比減少だが,そのうち未成年者が占める割合は27.8%と前年比増加。
  • 平成24年中の児童買春事件の検挙件数は,695件で前年比減少。

第4節 人身取引の実態

  • 平成24年中に警察が確認した人身取引被害者の総数は27人で,前年比増加。

第5節 セクシュアル・ハラスメントの実態

  • 平成24年度中の雇用の場におけるセクシュアル・ハラスメントに係る都道府県労働局雇用均等室への相談件数は9,981件。

第6節 ストーカー行為の実態

  • 平成24年中のストーカー事案に関する認知件数は1万9,920件。
  • 平成24年中のストーカー行為での検挙件数は340件,禁止命令等違反での検挙件数は11件。