平成23年版男女共同参画白書

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コラム3

国連グローバル・コンパクトとUNIFEMの「女性のエンパワーメントのための指針」


2010年3月8日の国際女性の日に,国連婦人開発基金(UNIFEM)と国連グローバル・コンパクト6が共同で「女性のエンパワーメントのための指針」を発表した。

これは,企業や民間団体が,女性があらゆる分野の経済活動に参画し,地位向上を図るための取組を行う上での手引となるものであり,管理職,執行役員,取締役への女性の積極的な採用・任命や,意思決定過程とガバナンス部門における女性の参画割合を30%以上とすること等が提言されている。

2010年9月23日には,「女性パワーで新たな経済社会を!~ワーク・ライフ・バランスで家庭・地域・企業が元気に~」をテーマに堺市で開催されたAPEC女性リーダーズネットワーク(WLN)会合関連イベントにおいて,「女性のエンパワーメントのための指針」に我が国で初めて署名した25の企業と団体へ認証状が授与された。

2011年3月現在,世界約40か国・178の企業が同指針に署名しており,この中には一つの国だけでなく国際的に事業を展開する企業も含まれている。

6 持続可能な成長の実現のための世界的な枠組みづくりに向けた企業の自発的な取組であり,署名企業は,人権の保護,不当な労働の排除,環境への対応,腐敗の防止等の10の基本原則を守って活動を展開していくことが求められる。2000年7月に国連本部において発足。