平成18年版男女共同参画白書

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第5章 女性に対する暴力

本章のポイント


第1節 配偶者等からの暴力の実態

  • 女性の10.6%,男性の2.6%はこれまでに配偶者から身体的暴行,心理的攻撃,性的強要のいずれかを1つでも受けたことが「何度もあった」と答えている。
  • 女性の13.5%,男性の5.2%は,配偶者暴力防止法における配偶者に該当しない交際相手から被害を受けている。
  • 配偶者間における刑法犯(殺人,傷害,暴行)の被害者の90.2%が女性。
  • 夫から妻への暴行,傷害の検挙件数が増加。
  • 配偶者暴力相談支援センターは全国に124か所,民間シェルター93か所。
  • 配偶者暴力相談支援センターへの相談件数を四半期毎にみると約12,000件前後で推移。
  • 配偶者暴力防止法施行後平成17年12月末までの間に,発令された保護命令の件数は6,577件

第2節 性犯罪の実態

  • 強姦,強制わいせつの認知件数は年々増加していたが,平成16年から2年続けて減少しており,17年は,それぞれ,2,076件,8,751件である。
  • これまでに異性から無理やりに性交された経験のある女性は7.2%。若年・低年齢時の被害が多い。

第3節 売買春の実態

  • 売春関係事犯送致件数は2,866件,前年比増加。
  • 要保護女子総数は2,424人で前年に比べ増加したが,未成年者の割合は28.9%で減少した。
  • 児童買春事件は,前年比減少。

第4節 人身取引の実態

  • 人身取引被害者総数は117人で,前年比51.9%増加。

第5節 セクシュアル・ハラスメントの実態

  • セクシュアル・ハラスメントに係る都道府県労働局雇用均等室への相談件数は7,706件。

第6節 ストーカー行為の実態

  • ストーカー事案に関する認知件数は1万2,220件。
  • ストーカー行為での検挙件数は198件,禁止命令違反での検挙件数は2件。