平成18年版男女共同参画白書

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企業の取組に対する評価

近年,仕事と家庭の両立や女性の活躍を促進する企業が社会的にも評価される動きがひろがっている。

東京都に本社を置く投資顧問会社(従業員数13人)では,平成16年に,仕事と生活を両立でき,多様で柔軟な働き方を選択できる「ファミリー・フレンドリー企業」を対象としたSRIファンドを創設。育児休業等の制度内容や運用実績等を基準として企業を評価している。これは,男女共同参画社会の形成に不可欠な仕事と家庭の両立を,市場の力により促すものであり,男女共同参画の観点からも非常に意義のあるものとなっている。

東京都に本社を置く証券会社(従業員数6,446人)では,「ウーマノミクス」に着目した新しい株式投資信託を企画,販売している。主として日本の大型・中型株に投資するもので,女性の消費や就業における経済効果(ウーマノミクス効果)等に着目し,女性層に着目する企業に付加価値を見出し,厳選投資を行う。

ウーマノミクス効果を重要視する企業は,消費動向の把握や幅広い人材登用等により企業価値が高まるとの考えのもと,社会・投資家の関心あるテーマに関して,3つの価値基準から企業を評価するウーマノミクス・スコアを参考に投資する。