平成14年版男女共同参画白書

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第8章 男女平等を推進する教育・学習

(女性の大学進学率は上昇傾向)

学校種類別の男女の進学率をみると,高等学校等(通信制課程への進学者を除く。)への進学率は,平成13年度で女性96.7%,男性95.0%と,男性よりも女性の方が高くなっている。大学(学部)への進学率は,13年度で女性32.7%,男性46.9%と差がみられるが,女性では短期大学(本科)への進学率(15.8%)を合わせた進学率は48.5%となる。女子の大学(学部)への進学率は近年上昇傾向にある一方で,短期大学への進学率は6年の24.9%をピークに近年激減している。

(子どもに期待する性格は「思いやり」,男の子では「責任感」も高い)

小学4年生~中学3年生の親に,自分の子どもに将来どのような性格を持つ大人になってほしいかを聞いたところ(3つ選択),女の子,男の子とも「思いやり」が最も高く,次いで「規則を守り,人に迷惑をかけない公共心」となっている。男女差に注目すると,5年前と比べて全体的に男女差は縮小しているが,「責任感」,「自分で物事を計画し実行する力」,「忍耐強さ」は母親・父親とも男の子の方が高く,「思いやり」,「礼儀正しさ」,「協調性」,「金銭や物を大切にする心」は母親・父親とも女の子の方が高く,全体として,男の子には社会生活での課題遂行に役立つ特性を,女の子には情緒的な特性を望む傾向にあることがうかがわれる(第26図)。

第26図 子どもに期待する性格特性

(男の子と女の子で差がみられる親の学歴期待)

子どもに対する学歴期待について,小学4年生から中学生までの子どもを持つ親の考え方をみると,男の子では,父親,母親とも約3分の2が大学以上に進ませたいと考えているのに対し,女の子では,父親で41%,母親で47%にとどまっており,女の子に対する学歴期待は男の子と比べて低くなっている。

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