第1部 > 第6章 > 第2節 研究分野における男女共同参画
(女性研究者の割合)
我が国における研究者に占める女性の割合は,緩やかに増加しつつある傾向にはあるが(第1−6−5図),平成18年現在で11.9%にとどまっており,欧米の国々と比べても低いものとなっている(第1−6−6図)。しかしながら,高等教育段階の女性の割合は,大学の学部40.4%,大学院(修士課程)30.4%であり,これらを比較してみても,女性の研究者の比率が高くなる余地は十分あるといえる。
第1−6−5図 女性研究者数及び研究者に占める女性割合の推移
第1−6−6図 研究者に占める女性割合の国際比較
(女性研究者が少ない理由)
女性研究者が少ない理由としては,「出産育児介護等で研究の継続が難しい」「女性を採用する受け入れ態勢が整備されていない」ことが上位になっている(第1−6−7図)。
第1−6−7図 女性研究者が少ない理由
(女性研究者の所属と専攻分野)
総務省「科学技術研究調査報告」(平成18年度)によれば,研究者の所属については,男性の研究者は,企業に所属するのは6割程度,大学には3割程度であるが,女性の研究者については,逆に大学等に6割程度,企業には3割程度となっている(第1−6−8図)。
第1−6−8図 研究者の所属機関
女性研究者の相当部分を占める大学等において研究に従事する女性の専門分野をみると,平成18年でも,栄養学などが含まれる医学・歯学以外の保健分野においては約半数が女性研究者である一方で,工学分野の研究者に占める女性割合は6.8%,理学・農学などでも1割台にとどまっている(第1−6−9図)。また,比較的女性の研究者割合が高い分野にあっても,講師,助教授,教授と階層が上がるにつれて女性の割合が低くなるといった特徴がある(第1−6−10図)。
第1−6−9図 専攻分野別にみた大学等の研究本務者の推移
第1−6−10図 大学教員における分野別女性割合
(コラム:女性研究者の育成・登用)