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第3節  雇用環境の変化



(厳しい状況が続く雇用情勢)
 平成15年の企業の倒産件数は1万6,624件で,前年比14.6%減と大幅に減少したが,倒産企業のうち77.3%は不況型倒産(不況要因による倒産)であった(?帝国データバンク調べ)。
 このような中,平成15年の完全失業率は,男性は5.5%と,過去最高であった前年と同水準,女性は4.9%と前年より0.2ポイント低下し,13年ぶりの低下となったものの,依然高い水準にある。

(賃金は3年連続減少,所定外労働時間は増加)
 厚生労働省「毎月勤労統計調査」(平成15年)によると,平成15年の平均月間現金給与総額は341,898円で,前年比0.8%減となり,13年以降3年連続の減少となった。
 労働時間については,平均月間所定内労働時間は前年比0.4%減であったが,所定外労働時間は前年比4.8%の増加となった。

(共働き世帯は増加)
 昭和55年以降,夫婦ともに雇用者の共働き世帯は年々増加し,平成9年以降,男性雇用者と無業の妻からなる片働き世帯を上回っている。一方,男性雇用者と無業の妻からなる片働き世帯は減少傾向にあり,15年は昭和55年以降で最低の870万世帯となった(第1−2−15図)。


第1−2−15図 共働き等世帯数の推移

第1−2−15図 共働き等世帯数の推移


 「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成14年7月)で有配偶女性の働いている理由についてみると,「家計の足しにするため」(42.7%)が最も多く,次いで「生計を維持するため」(39.7%)が多くなっており,賃金が伸び悩む中,共働きにより家計を支えている状況がうかがえる。

(未就業女性の7割がパートタイムで入職,新規学卒入職女性も2割がパートタイム)
 育児期等に就業を中断した女性が再就職する場合,パートタイム労働者として入職することが多くなっている。女性の一般未就業者(当該事業所に入職する前1年間に就業経験がなかった者をいい,学卒未就業者を除いた者)からの入職者に占めるパートタイム入職者の割合は,平成10年に大きく増加して以降,約7割で推移している(第1−2−16図)。


第1−2−16図 入職者に占めるパートタイム労働者の割合の推移

第1−2−16図 入職者に占めるパートタイム労働者の割合の推移


 また,新規学卒者の女性も,2割強がパートタイム労働者として就職しており,雇用の非正規化は,新規学卒者にも広がっている(前掲第1−序−34図)。


第1−序−34図 新規学卒入職者に占めるパートタイム労働者の割合の推移

第1−序−34図 新規学卒入職者に占めるパートタイム労働者の割合の推移



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