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森の民話茶屋

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森の民話茶屋


『森の民話茶屋』全景

 福島市の南西、安達太良山(あだたらやま)の裾野に広がる国有林の中に、「森の民話茶屋」はある。30人も入れば満員になる小さな山小屋風の建物で、山の清水を使ったコーヒーや抹茶、お母さん方がつくる郷土料理を味わいながら、地元の民話や伝説を生で聞くことができる。楽しい話や不思議な話、民話のメニューは200以上あるが、例えば子供が多ければ兄弟2人の民話「八千八声」からはじめようと、語り部の感で物語を決めるので予定表はない。お客さんの来場時間はマチマチになるが、語りが始まると次第に皆がひとつになって民話の世界に引き込まれていく。  この茶屋は、4月から11月の期間、土日と祝日のみに開業している。店主であり、語り部の1人でもある後藤みづほさんを中心に運営委員会16名が力を合わせて経営している。


集合写真

 後藤さんは、地元では良く知られているお母さん劇団「シアターあだたら」の主宰者(脚本家、演出家)でもある。「シアターあだたら」は、平成4年に結成され、民話の語りや朗読劇を中心に、伝承を基にした創作劇や民話劇に取り組んでいる。こうした劇団活動の経験をもとに、平成11年、村主催の「あだたらの里フェスタ」で、休眠状態にあった村営のスキーロッジに茶屋を開き、民話の語りを披露したのが民話茶屋の始まりである。その時の評判が良かったのと、大玉村の情報を発信する拠点がほしいという日頃からの思いもあって、茶屋の自主運営に取り組もうということになった。  運営委員会には、「シアターあだたら」のメンバーのほか、郷土料理の研究会、茶道クラブなど婦人の活動グループ、ソバの生産組合、学校の先生達のグループなど多様な人達が集まり、タイミングよく県や村の支援を得ることもできて、平成12年の夏に開業している。最近では旅行雑誌に紹介されたこともあり、東京や関西方面からもお客が来るようになった。「リピートのお客も増え、開業期間も伸ばしてきたが、いつまでも民話の原点、やさしさや素朴さを忘れないようにしていきたい」と後藤さんは言っている。

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