女性の活躍で企業を視る「なでしこ銘柄」を発表しました

  • 平成25年2月26日

 経済産業省は、東京証券取引所と共同で、本日、女性活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」を選定し、発表しました。
 女性の活用は、ダイバーシティ経営を進める上での「試金石」として、企業のイノベーション促進、グローバルでの競争力強化に貢献すると考えられています。

1.なでしこ銘柄とは

 なでしこ銘柄は、東証一部上場企業の中から、業種ごとに、女性が働き続けるための環境整備を含め、女性人材の活用を積極的に進めている企業を紹介します。「多様な人材を活かすマネジメント能力」や「環境評価への適応力」があるという点で、「成長力のある企業」であるとも考えられます。
 選定の方法は、①女性のキャリア支援と、②仕事と家庭の両立支援の二つの側面からスコアリングを行い※1、東証一部上場企業から約70社を選び、その中から財務面でのパフォーマンスもよい企業17社を選定ました。
 本取組は、女性活躍を推進する企業のすそ野を広げるという点で、経済産業省が今年度より進めている「ダイバーシティ経営企業100選※2」との相乗効果が期待されています。

※1 企業の選定に関するスコアリングは、国内外の企業の環境・社会・ガバナンス(ESG)側面の調査・分析を手がける株式会社日本総合研究所により実施されています。

※2 女性、外国人、高齢者、障がい者等を含め、多様な人材を活用して、イノベーションの創出、生産性の向上等の成果を上げている企業を選定、表彰します。「優れたダイバーシティ経営企業」として選定された企業の取組をベストプラクティスとして、広く発信していきます。来年度以降も継続し、累積で100社程度選定していく予定です。表彰式は、3月22日に予定しています。

2.ロゴマークの発表

「なでしこ銘柄」のロゴマーク「ダイバーシティ経営企業100選」のロゴマーク

 株式会社アイリスのご協力により、「なでしこ銘柄」のロゴマークを作成いたしました。これは、今年度より開始した「ダイバーシティ経営企業100選」の姉妹ブランドになっています。
 一つ一つの丸を人材に見立て、多様な人材の活用によって、右肩上がりに成長していくイメージで、吹き出しにより新たなオピニオンが生まれることを表しています。「新しい価値を生み出し、創造する企業」のシンボルとして、今回選定された企業に活用いただくとともに、認知が広がることを期待しています。

3.選定企業一覧(17銘柄、業種順)

銘柄コード 企業名 業種
1334 マルハニチロホールディングス 水産・農林業
1928 積水ハウス 建設業
2502 アサヒグループホールディングス 食料品
3402 東レ 繊維製品
4452 花王 化学
5110 住友ゴム工業 ゴム製品
5201 旭硝子 ガラス・土石製品
5471 大同特殊鋼 鉄鋼
5713 住友金属鉱山 非鉄金属
6367 ダイキン工業 機械
7201 日産自動車 輸送用機器
7731 ニコン 精密機器
9005 東京急行電鉄 陸運業
9433 KDDI 情報・通信業
8015 豊田通商 卸売業
9983 ファーストリテイリング 小売業
8316 三井住友フィナンシャルグループ 銀行業

 各社の主な取り組み等については、別紙1の東京証券取引所のレポートをご覧ください。

別紙1:「女性の活躍」で企業を視る 東京証券取引所レポート


(本発表資料のお問い合わせ先)
経済産業省経済産業政策局経済社会政策室 関・小林
電話: 03-3501-0650
(東京証券取引所レポートに関するお問い合わせ先)
株式会社日本取引所グループ 広報・IR部
電話: 03-3666-1361(代)
株式会社日本総合研究所 創発戦略センター 小島・林
電話: 03-6833-2430