「共同参画」2020年3・4月号

トピックス1

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言賛同者の地域における取組
内閣府男女共同参画局総務課

平成26年6月に「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言を策定、公表してから5年を経過し、現在230名を超える男性リーダーが本宣言に賛同しています。今回は、男性リーダーの連携により実現したシンポジウムについてご紹介します!

10周年×20周年記念シンポジウム

 令和元年12月、弘前大学佐藤学長と弘前市櫻田市長が連携し、弘前大学男女共同参画推進室10周年×弘前市男女共同参画推進20周年記念シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは、令和元年7月に弘前大学が「弘前市女性活躍推進企業認定証」を授与された際、櫻田市長が「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言への賛同に佐藤学長を誘ったことがきっかけで実現しました。


シンポジウムにて佐藤学長(写真左)と櫻田市長(写真右)の対談

 シンポジウムの前半では、内閣府地域働き方改革支援チーム委員も務める渥美由喜氏より、ダイバーシティ推進における「多面性」の重要性やリーダーのあるべき姿などについて講演していただきました。

 後半は、佐藤学長と櫻田市長が対談し、それぞれの10年・20年を振り返っての所感を述べたほか、櫻田市長がリケジョ育成や性的マイノリティ配慮など市の最近の取組について紹介しました。佐藤学長は「『男性リーダーの会』行動宣言への賛同を誇るのではなく、輪を広げていかなければとあらためて思った。多様性・多面性を追求し、働きがいや学びがいのある大学にしていきたい」と強く語りました。

弘前大学 佐藤学長の取組

 弘前大学は佐藤学長のリーダーシップにより、教員選考過程において多様性が確保されているか等を確認するためのダイバーシティレポート制度の導入、面接のために来学する女性の教員候補者への旅費支援等のシステム改革を進めています。平成28年度には「文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に共同実施機関として採択されました。これには、女性活躍を加速していくためには弘前大学単独ではなく、他機関と連携していく必要がある、という佐藤学長の考えがあり、申請にあたって、代表機関の岩手大学等と連携してダイバーシティを進めていくという決断をしました。

 平成29年度には女性役員を1名選出。女性教員割合は10年で12.1%から19.3%に向上しました。

弘前市 櫻田市長の取組

 櫻田市長の女性活躍推進への想いは、職員として携わった、平成10年の男女共同参画室立ち上げから始まります。女性の活躍を応援する地域づくりに取り組んでいくという想いの下、市役所内での女性割合や男性職員の育児休業取得割合は増加してきました。

 平成29年に創設された「弘前市女性活躍推進企業認定制度」では、女性の雇用環境の改善に向けた取組を一定の基準以上実施している企業等を認定しており、令和2年1月までの間に47の企業等が認定されました。また、地域の企業で働く女性の異業種交流会を官民連携事業として年に4回開催するなど、地域の中での取組やネットワークをさらに広げていこうとしています。


異業種交流会

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