「共同参画」2018年12月号

共同参画情報部 News

News 1 < 国立女性教育会館(NWEC) > 企業を成長に導く女性活躍促進セミナー報告

企業における女性の活躍促進の推進者、管理職、リーダーを対象に10月17日(水)~18日(木)の1泊2日で開催。

17日は放送大学東京文京学習センター、18日はNWECで実施し、全国から110名を超える参加を得ました。1日目は、RIZAPグループ株式会社COOの松本晃氏から「企業の経営戦略としての女性活躍推進」をテーマに、企業のトップとして取り組んできた女性活躍や働き方改革を踏まえながら、その進め方や社員の意識変革についてお話しをいただきました。パネルディスカッションでは、聖心女子大学人間関係学科教授/キャリアセンター長 大槻奈巳氏が、男女共同参画の視点から「女性活躍推進と持続可能な成長に向けた取組」について解説。その後、カゴメ、積水ハウス、ユーメディアの3社の具体的な取組の報告を受け、「成果と報酬」や「女性活躍推進の先にあるもの」などについて議論がなされました。2日目は、NWECの研究員が、5か年計画で実施している新入社員の追跡調査をもとにキャリア意識とその変化について紹介。その後「アクションラーニング」の講義とその手法を用いたグループワークが実施され、参加者それぞれが抱える課題の共有と解決に迫りました。

企業を成長に導く女性活躍促進セミナー


Info 2 < 国立女性教育会館(NWEC) > アジア地域における男女共同参画推進官・リーダーセミナー実施報告

10月2日(火)~6日(土)に「農山漁村女性のエンパワーメント」をテーマとして実施。5ヵ国(中国、インドネシア、韓国、カンボジア、ベトナム)から、男女共同参画に携わる行政担当者やNGOのリーダー9名が参加しました。研修生は、NWECにて女性教育情報センターや女性アーカイブセンターの見学、カントリーレポートの報告を行い、各国における最新の男女共同参画政策や農山漁村における女性支援の好事例を共有しました。

また、農林水産省では「農業女性プロジェクト」や「家族経営協定」等、日本政府の取組についての講義を受講しました。研修後半に実施した山形県内でのスタディーツアーでは、女性農業者との意見交換を行ったほか、山形県男女共同参画センター(チェリア)が実施している人材育成事業についての理解を深めました。振り返りのセッションでは「女性農業者の方々との意見交換を通して、様々な困難を乗り越えるため行動を起こしていることを知り、大変感銘を受けた」などの感想がありました。

アジア地域における男女共同参画推進官・リーダーセミナー実施報告


Info 3 < 国立女性教育会館(NWEC) > アセアン諸国における人身取引対策協力促進

10月24日(水)~11月7日(水)に、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス、インドネシア、フィリピンの8か国の人身取引に携わる福祉や警察関係者、女性団体等13名を対象とした研修である「アセアン諸国における人身取引対策協力促進」をJICA委託事業として実施しました。

本研修は、「人身取引対策行動計画2014」に基づく日本の取組や各国の制度、実態について相互に学び、理解を深め、関係機関・者のネットワーク促進を図ることが目的です。内閣官房を始めとして日本の関係省庁の取組を聞くとともに、東京入国管理局や東京都女性相談所、外国人女性や母子支援を行っている民間団体等を訪問し、在住外国人の人権擁護、生活相談等の活動について聞く機会も設けられました。NWEC滞在中は、被害者支援のロールプレイや日本文化体験を行い、11月6日には関係省庁、人身売買禁止ネットワーク、民間支援団体、研究者等を招き「成果発表と意見交換会」を開催しました。

研修を終えた参加者からは、「日本や各国の人身取引対策を学ぶ大変有益な機会となった」「本国の取組にいかすことができる」などの感想がありました。

アセアン諸国における人身取引対策協力促進


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