「共同参画」2018年10月号

行政施策トピックス2

「自治会・町内会活動への女性参画推進に向けたワークショップ」開催の報告について
内閣府男女共同参画局総務課

地域での様々な活動を担う自治会・町内会等において男女共同参画を推進することは、我が国における男女共同参画社会の実現及び地域社会を持続可能なものとするために、非常に大切なことだと考えられます。

政府は、平成29年時点で5.4%にとどまっている自治会長に占める女性の割合を、平成32年までに10%とすることを目標として、地域活動における男女共同参画を推進することとしています。(平成27年12月閣議決定「第4次男女共同参画基本計画」)

これらを踏まえた施策の一環として、内閣府男女共同参画局では、平成30年2月に「自治会・町内会活動への女性参画推進に向けたワークショップ」を兵庫県宝塚市、広島県廿日市市、宮城県仙台市の3箇所で開催いたしました。

ワークショップ開催地


各ワークショップでは、開催市及び近隣の市町村から、男女を問わず自治会長など自治会活動の中枢を担っている方や、市役所など行政関係部局職員の方等にご参加いただき、以下のようなプログラムが行われました。

・内閣府による現況の説明
・有識者による講演
・女性自治会長による取組事例紹介
・グループワーク


内閣府からは、自治会長に占める女性の割合が、全国平均では5.4%だが、都道府県別にみると15%を超えるところ(大阪府)から1%未満(群馬県)まで差があること、全国的に自治会では役員・運営の担い手不足、役員の高齢化、近所付き合いの希薄化などが課題となっていること等を説明させていただきました。

ワークショップ開催地


次に、有識者による講演として、宝塚市では萩原なつ子氏(立教大学社会学部教授)に、廿日市市及び仙台市では河合克義氏(明治学院大学社会学部教授)に、なぜ地域活動への女性の参画が必要なのか、それぞれの見識を盛り込んでお話をしていただきました。

河合教授による講演(廿日市市)
河合教授による講演(廿日市市)


また、自治会長としてご活躍されている女性から、ご自身の取組について発表していただきました。新興住宅街、地域で維持していかなければならない文化財が残る伝統的地区、高齢化が顕著な地区など、自治会のある環境はみな異なりますが、それぞれ苦労しているところ、普段の活動で心がけていること、ご自分が会長になって新たに始めた取組など、貴重なお話を伺うことができました。

女性自治会長による取組事例発表(廿日市市)
女性自治会長による取組事例発表(廿日市市)


そしてプログラム最後のグループワークでは、参加者全員が4~5人ずつのグループに分かれ、「自治会・町内会で女性がもっと活躍できるようにするには、どうしたらよいか」をテーマに、意見を出し合いました。お茶やお菓子がテーブルの上に置かれた和やかな雰囲気の中、途中でテーブルとメンバーをシャッフルしながら、一人一人が自分の考えを話すことで、相互理解を深めたり、新たな気づきを得る機会としていただきました。最後は、話し合いの結果を共有するために、グループごとにまとめた内容を発表していただきました。

グループワークの様子(仙台市)
グループワークの様子(仙台市)


グループごとの発表①(宝塚市)
グループごとの発表①(宝塚市)


グループごとの発表②(仙台市)
グループごとの発表②(仙台市)


最後に誌面をお借りして、ワークショップの開催のために多大なご尽力をいただいた宝塚市、廿日市市、仙台市の関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
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