「共同参画」2018年6月号

取組事例ファイル/企業編

女性が輝く先進企業2017ロゴ

女性が輝く先進企業表彰受賞企業の取組紹介

平成29年度「女性が輝く先進企業表彰」を受賞された7社をシリーズでご紹介します。今月は「内閣府特命担当大臣表彰」受賞企業2社の取組です。

女性活躍推進から、誰もが働きやすい職場づくりへ
一般財団法人近畿健康管理センター

近畿健康管理センター(KKC)では、多数の女性医療職が活躍する中、その潜在能力を再発掘し、女性自身のキャリア開発への意識醸成を図ることで職場定着を促進するため、平成22年に「KKC女性力活性化研究会」を立ち上げ、職域拡大や管理職比率向上に取り組んでまいりました。また、結婚、出産、育児、介護等のライフイベントを経ても、男性も女性も働き続けられる職場環境を整備するため、各種両立支援制度を導入し、実際に制度を利用できる職場づくりを進めております。

特に、「KKC女性力活性化研究会」では、各拠点(事業部)で男性管理職を交えて仕事と育児等との両立や自身のキャリアについての勉強会、地域企業様との異業種交流を継続的に行っています。

管理職についても自身の働き方を見直しつつ、部下支援を積極的に行ってもらうため、「イクボス宣言」を行い、男女が同様に両立支援制度を利用する意識醸成が少しずつ進み、男性職員の育児休業取得率も向上しています。

具体的な取組の結果としては、これまで男性が大多数であった営業職への積極的な女性配置や、時短・勤務エリア限定管理職制度の導入によって、女性営業職比率は10年間で6.1%から48.3%に、女性管理職比率は10年間で9.7%から26.7%と大きく向上しました。

今後も多様な人材が活躍し、職員一人一人が様々な場で能力を発揮し、やりがいを持って働き続けることのできる職場づくりに取り組んでまいります。

女性管理職比率の推移
女性管理職比率の推移

H28.8月役員・管理職が「イクボス宣言」を行った
H28.8月役員・管理職が「イクボス宣言」を行った

「わくわく ドキドキ 心躍る職場」を目指して
積水ハウス株式会社

積水ハウスでは、『人間性豊かな住まいと環境の創造』の為には多様な人材の活躍が欠かせないとの認識のもと、2006年に「人材サステナビリティ」を宣言しました。それを実現するため、「女性の活躍推進」「ワークライフバランス」「多様な人材の活用」を推進してきました。住ビジネスの要となる、営業、現場監督、設計士などこれまで女性が少なかった職種にも活躍の場は格段に広がっています。

また、意思決定の場に多様な視点が加わる様、2014年から女性管理職候補者の選抜研修「積水ハウス ウィメンズカレッジ」を実施しています。1年目はビジネス理論、2年目は経験学習による管理職想定レベルの所属組織の問題解決に取り組みます。卒業時には経営層へその成果をプレゼンテーション。その結果、様々なイノベーションをもたらすとともに、38名が管理職に登用されました。結果、グループ全体で178名になり、2006年の15名から12倍になりました。

更に、出産育児後もキャリアが切れ目なく活躍できるよう、男女とも両立できる職場環境づくりとして、在宅勤務や育児費用の補助、土日曜日が通常勤務の営業部門に、交替で日曜日を休日とする「ファミリーフレンドリーデイ」などを設定しています。この様な取組により、男性の育児休業取得率はグループ全体で約95%になりました。今後も多様な人材が「わくわく ドキドキ 心躍る職場」を実現。創造性を発揮し社員も企業も共に成長し、社会に更なる貢献ができるよう、ダイバーシティ経営を推進してまいります。

女性現場監督サポートプログラムによる計画的な登用
女性現場監督サポートプログラムによる計画的な登用

積水ハウス ウィメンズカレッジ三期生 成果報告会の様子
積水ハウス ウィメンズカレッジ三期生 成果報告会の様子

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019