特集
「“おとう飯”始めよう」キャンペーン実施自治体からの報告
内閣府男女共同参画局総務課
男性の家事・育児等に参画する社会の実現に向け、内閣府が昨年6月からスタートした、子育て世代の男性の料理への参画促進を目的とした「“おとう飯”始めよう」キャンペーンの取組について、ご賛同いただいている各自治体の取組を一部ご紹介します。
都道府県知事初のおとう飯サポーターが、社会の「空気」を変える!(三重県)
1.都道府県知事初のおとう飯サポーター参加を発信
三重県では、女性の活躍や男性の家事・育児参画推進に向けて取り組みを進めており、その一環としておとう飯キャンペーンに賛同しました。
三重県知事が都道府県知事で初めておとう飯サポーターに参加したことについて、報道発表を行うとともに、県HP及びFacebookで発信しました。
また、県内各市町へおとう飯キャンペーンの活用について呼びかけており、各地で取組の輪が広がっています。
女性の大活躍推進三重県会議Facebookでの投稿
2.本県のおとう飯キャンペーンに関連する取組
男性の育児参画促進を目的に進める「みえの育児男子プロジェクト」の中で「みえの育児男子親子キャンプ」を開催しました。
参加した父親等が、テント設営や夕食づくり等を通し、自然の中で子どもとじっくり向き合い、子育てに対してこれまで以上に前向きに考え、取り組むきっかけとしました。
みえの育児男子親子キャンプの様子
また、味の素株式会社や県内量販店と連携して実施している、頑張る人を応援する「みえ・『勝ち飯®』プロジェクト」の一環で開催したトークショーにおいても、みえの国観光大使の浅尾美和さんに鈴木知事が自らの“おとう飯エピソード”を披露しました。
※「勝ち飯®」は味の素株式会社の登録商標です。
みえの国観光大使・浅尾美和さんとのトークショーの様子
鈴木英敬知事のメッセージ
女性の活躍や少子化対策の推進には「男性が変わる」必要があると考えており、自ら先頭に立って社会の「空気」を変えていくため、おとう飯サポーターに参加させていただきました。
私自身は5歳の息子と1歳の娘の2児の父で、正直料理は得意ではありませんが、朝食に息子が好きな魚を焼き、ごはんと味噌汁を作り一緒に食べるなど、時間を見つけ積極的に取り組むようにしています。
先日、子どもにホットケーキを焼いたところ、お世辞だと思いますが、「秘密やけど、ママのよりパパの方がおいしい。」と言われ、嬉しくて調子に乗り、さらに頑張るようになりました。
家事や育児に積極的に参画すると子どもが喜ぶ顔をたくさん見ることができ、もっと子育てが楽しくなります。男性にはもっと育児に関わり、幸せを感じとってもらいたいと思います。
今後も、おとう飯サポーターとして、自らの“おとう飯エピソード”も発信しながら、男性の家事・育児参画を後押ししていきたいと思います。
「知事とイクメンパパの料理教室~“おとう飯”始めようキャンペーン~コラボ企画」の開催について(山口県)
山口県では、育児を積極的に行う「イクメン」を応援し、父親の積極的な家事・育児への参加を促進するため、今年、明治150年という節目の年に当たり、「やまぐちイクメン維新」という取組を進めています。
また、ワーク・ライフ・バランスに対する取組では、村岡知事が九州の知事と共に、重さ7.3kgの「妊婦体験ジャケット」を着用し、洗濯や食器洗いなどの家事を自ら体験し、妊婦さんの大変さをユーチューブで情報発信することで、男性の家事・育児サポートの大切さを呼びかけています。
このように山口県では、「安心して子どもを産み、育てていくなら、やっぱり山口県だ」と思っていただけるよう、子育てしやすい環境づくりを積極的に進めています。
知事は、このような環境を実現するためには、仕事と家庭生活を両立し、男性が積極的に家事・育児に参加することをより一層促進することが重要だという考えから、父親の家事・育児参加の気運をさらに盛り上げるため、この度「おとう飯」サポーターに参加することになりました。
そして、効果的なサポーター参加として考えついたのが、「知事とイクメンパパの料理教室」と内閣府「“おとう飯”始めようキャンペーン」とのコラボ企画でした。
参加募集をしたところ定員を上回る申込みがあり、知事家族の他、13世帯(計44名)の方が参加をされました。
参加募集チラシ
11月3日(文化の日)に萩市で開催した料理教室のメニューは、「萩海産物をつかった時短パエリア」、「野菜たっぷりミネストローネ」、「ちりめんじゃこサラダ」の3品。山口県萩市は海の幸が豊富な地域なのですが、特にパエリアは、豊かな地元海産物を豊富に使ったメニューです。
パエリアという名前を聞いて、皆さんは、おとう飯としてはハードルが高いのではないかと思われるかも知れませんが、フライパン一つで料理ができ、しかも加熱や蒸らし時間の間に、スープやサラダも調理できるという、おとう飯にぴったりのメニューだと言えます。
料理教室において、手際よく料理をする知事をはじめとした父親の姿に、子どもたちも感動しており、調理の終盤、フライパンのふたを開けて、とてもきれいな色のおいしそうなパエリアを見ると、子どもたちから歓声が上がっていました。
父親が作るおとう飯。そして、そのおとう飯を家族全員で食べる。この日のことは、それぞれの家族の大切な思い出として残っていくことでしょう。
親子で料理中です
パエリアと村岡知事
完成!by 山口県PR本部長ちょるる
県では、この「“おとう飯”始めようキャンペーン」を大きな契機として、今後、男性の家事参画を促進するための事業を展開しようと考えています。
事業では、男性の家事参画を促すため、暮らし方や意識改革を直接伝える啓発資料を作成し、若い世代の男女へ配布するなど、家庭の中から女性活躍支援を進めていきたいと考えています。
[サポーター参加とレシピ紹介](岡山県)
岡山県では11月を男女共同参画推進月間と定め、毎年、男女共同参画に関する記念講演や各種啓発活動などに重点的に取り組んでいます。
この月間に合わせた取組のひとつとして、平成29年11月、“やってみるのが一番!お父さん がんばって!家族の笑顔と『美味しい』の言葉が、きっと待っていますよ。”のメッセージとともに、知事が「おとう飯サポーター」になりました。
サポーター参加に合わせて、知事がおすすめする6つのレシピを掲載した「岡山県版おとう飯レシピ」を県ホームページで紹介しました。どれも家にある調味料で簡単にできるレシピです。
サポーター参加及び岡山県版レシピの紹介は、地元紙をはじめとする複数の新聞社に取り上げられ、広くPRすることができました。
伊原木隆太 岡山県知事
[知事テレビ出演!自ら料理し、男性の家事参加応援メッセージ発信]
また、NHK岡山放送局の夕方のニュース情報番組へ知事が出演し、岡山県版おとう飯レシピ「焼きうどん」をスタジオで知事が実際に作り、セットのちゃぶ台でキャスターの方に食べていただきました。
収録の現場では、塩田慎二アナウンサーにも材料を切る手伝いをしていただき、「焼きうどんなら、失敗なく簡単に作れますね」とその手軽さに太鼓判を押していただきました。
知事自らが「おとう飯」エプロンを付け、料理をする姿を通して“まずは作ってみましょう!”という男性の家事・育児等への参加を応援するメッセージを発信することができました。
NHK岡山放送局での撮影風景
[“おとう飯”始めよう!県内拡散中]
県男女共同参画推進センター(ウィズセンター)では、男性向けの料理や家事に関する図書の紹介(貸出も行っています)や県の取組を紹介する特設コーナーを設けています。
今年1月からは、おとう飯レシピの募集を開始しました。応募いただいたレシピは、県ホームページや県主催イベントなどで広く県民に紹介していく予定です。レシピ考案者本人のほか家族や友人の方でも応募可能とし、公表の際にはニックネームでの紹介も可能とするなど、料理にまつわるエピソードもそえて気軽に応募してもらえるよう工夫しました。
手軽でリーズナブル、かつ美味しいレシピの紹介を通して男性の家庭での活躍を後押しします。
ウィズセンター特設コーナー
「おとう飯」レシピ募集ちらし
[これからの展開]
地域での男女共同参画を推進する取組として「おとう飯レシピ」を活用した男性料理教室を県内の女性団体と連携して開催するなど、より県民に身近なかたちでの事業展開を検討しています。
引き続き、メディアなどに広く取り上げてもらえるよう広報を工夫しながら、取組を進めていきたいと考えています。
しずおか版おとう飯レシピコンテスト(静岡市)
静岡市では、「女性の活躍したい希望がかなうまち」の実現を目指し、「しずおか女子きらっ☆プロジェクト」を実施しています。しかし、女性の活躍推進に向けた取組を進める一方、男性が家事・育児等に主体的に参画する動きはあまり進んでいない状況です。
静岡市の女性活躍を推進する官民連携会議「しずおか女子きらっ☆応援会議」では、女性の活躍のためには男性の暮らし方・意識の変革も重要であると考え、作業部会に具体的な事業のアイデア出しを求めました。
「イクボス交流会は?」「最新家電まつりなんてどうでしょう」「子どもが『パパかっこいい!』と思うようなイベントがいいね」など検討を重ねる中、時期を同じくして内閣府の「“おとう飯”始めようキャンペーン」の通知が届き、この全国的な動きに先駆けたイベントにしようと、男性による簡単レシピコンテストの開催が決定しました。市内企業や市民の皆様に参加を呼びかけ、応募全24作品の中から書類選考により9作品が決勝進出。
決勝戦当日、会場(学校法人鈴木学園)には80人を超える観覧希望者が応援に駆け付け、よしもと芸人・イシバシハザマも登場し、賑やかで楽しい雰囲気の中イベントが始まりました。
まずはおとう飯大使・石橋さんによる調理実演。『鶏もも肉はフォークで攻めろ!』『かぼちゃは先にレンジにかけるとラクに切れる』など、調理のコツを解説しながらあっという間に鶏もも肉のうま煮やかぼちゃの煮ものを作っていく石橋さん。
会場のあちこちから、「いい匂い!」「おいしそう!」と歓声があがります。
イシバシハザマと9人の精鋭たち
イシバシハザマ大活躍
そしていよいよ精鋭9人による決勝戦がスタート!ハザマさんが実況中継する中、「ナポリ飯(はん)」「男の簡単ツナパスタ」など、次々に各選手の料理が出来上がっていきます。石橋さん、鈴木学園の髙野先生、応援会議作業部会の委員による厳正な審査の結果、最優秀賞「MVO(モースト・バリアス・おとう飯)」は竹澤昌利さん(37)の「キャベツ嫌いのこどもがうっかり食べちゃうキャベツ炒め」に決定!
お好み焼きをアレンジしたこの料理は、たっぷりかかったかつお節のおかげで下のキャベツがすっかり隠れて見えないほど。野菜嫌いの長男・匠君(3歳)も、キャベツに気付かず喜んで食べるそう。コンテストの様子は地元TV局の情報番組で生中継されたほか、新聞でも大きく紹介され、広い周知に繋げることができました。
MVOに輝いた竹澤さん
また、しずおか版おとう飯を一過性のイベントで終わらせないよう、コンテストの優秀作品を2月下旬から3月下旬まで静岡市役所食堂「レストラン駿河」で期間限定特別メニューとして提供し、「しずおか版おとう飯レシピ集」を併せて配布することでご家庭での料理チャレンジを呼びかけているほか、生涯学習施設や民間企業との連携も模索しているところです。
皆さんも是非、「しずおか版おとう飯レシピ」にチャレンジしてください。
静岡市は、全国の男性の料理参画を応援しています!
決勝戦はTVで生中継