「共同参画」2018年2月号

行政施策トピックス3

G7男女共同参画大臣会合等について聞く会
内閣府男女共同参画局総務課

2017年12月4日(月)、「G7男女共同参画大臣会合等について聞く会」が日本学術会議講堂(東京都港区六本木)で開催されました。

「聞く会」は、男女共同参画推進連携会議企画委員会が主催して行う公開シンポジウムで、これまでも男女共同参画に関する時宜に応じたテーマをもとに、国内外の講師を招いての講演や参加者との意見交換を行っています。

今回は、司会を大崎麻子氏(男女共同参画推進連携会議企画委員)が務められ、冒頭、武川男女共同参画局長の挨拶、続いて、G7男女共同参画大臣会合、APEC女性と経済フォーラム2017、WAW!2017、女子差別撤廃委員会の最終見解のフォローアップについて、各府省担当者より報告が行われました。

(1)G7男女共同参画大臣会合

内閣府男女共同参画局より、G7男女共同参画大臣会合の当日の様子や成果について報告を行いました。

【報告概要】

G7男女共同参画大臣会合は、G7サミットに合わせて開催される閣僚会議の一つで、2017年11月にイタリア共和国・タオルミーナで初めて開催されました。

同会合では、イタリア共和国のマリア・エレナ・ボスキ首相府政務次官(官房長官)が議長を務め、G7(日本、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス)及びEUの男女共同参画担当の閣僚級が一堂に会し、国際社会が直面する様々な男女共同参画、女性活躍に関する課題について意見交換を行いました。日本からは、山下雄平内閣府大臣政務官が日本代表団長として出席しました。

同会合では、「女性の経済的及び政策的エンパワーメント」、「女性の政治的エンパワーメント」及び「女性に対する暴力の防止と撤廃及び人身取引の撲滅に向けた手段としての女性の経済的エンパワーメント」の3つのテーマの下で、G7における経済分野や政治分野での女性のエンパワーメント、女性に対する暴力の防止等の取組の推進に向け活発な議論が行われ、「G7男女共同参画担当大臣宣言」が取りまとめられました。


G7男女共同参画大臣会合等について聞く会の会場の様子(1)


G7男女共同参画大臣会合等について聞く会の会場の様子(2)

(2)APEC女性と経済フォーラム2017

内閣府男女共同参画局より、APEC女性と経済フォーラム2017の当日の様子や成果について報告を行いました。

【報告概要】

APEC地域の経済発展のためには、女性の新たな経済機会の創出が不可欠であるとの認識の下、APEC域内の閣僚や民間参加者が一堂に会し、「女性と経済フォーラム2017」が、ベトナム・フエにおいて開催されました。日本からは、武川男女共同参画局長、林文子横浜市長、民間代表の矢島里佳氏((株)和える代表取締役)、政府関係者らが参加しました。

このフォーラムでは、「変わりゆく世界における女性の包摂及び経済的エンパワーメントの強化」をテーマに、3つのサブテーマ(1)持続的、革新的、包摂的な成長に向けたジェンダー平等の推進、(2)女性が経営する中小企業の競争力と革新の強化、(3)人材養成におけるジェンダーギャップの縮小について議論が行われ、経済成長や女性の経済参画について、APECエコノミー間における経験、情報及び優良事例が共有されました。

そして、このフォーラムの成果は、「声明:変わりゆく世界における女性の経済的な包摂とエンパワーメント」として取りまとめられました。

また、同フォーラムでは、ロシア主導により、APEC域内における女性の起業の発展に対するマスメディア、実業界及び官界の関心を高めること等を目的として開催される女性起業家表彰イベント「APEC BEST AWARD (APEC Business Efficiency and Success Target Award)」が開催され、日本代表の矢島里佳氏(株式会社和える代表取締役)が「APEC Best Award(大賞)」と「Best Social Impact賞」の二つの賞を受賞しました。

また、本フォーラムにおいては、外務省及び経済産業省がサイドイベントを主催し、外務省からは、個別行動計画(IAP:The Individual Action Plan)による各エコノミーにおける2020年までに管理職に占める女性の割合を高めるための取組について、経済産業省からは2017年10月に東京で行われた「APECジェンダー・ダイバーシティ経営フォーラム」について、イベントの当日の様子を交え報告がなされました。

(3)WAW!2017

外務省総合外交政策局より、WAW! 2017の当日の様子や成果について報告を行いました。

【報告概要】

WAW!(World Assembly for Women)は、安倍政権の最重要課題の1つである「女性が輝く社会」を国内外で実現するための取組の一環として2014年から開催している国際会議であり、今回が4回目の開催です。今回のWAW! 2017では、「WAW! In Changing World」をテーマとして、女性支援の具体的な取組・実績に焦点を当てつつ,変化する世界において女性が更に活躍していくための方策等について議論が行われました。

1日目には、クリスタリナ・ゲオルギエヴァ世界銀行CEO等による基調講演が行われ、2日目には分科会として5つのハイレベル・ラウンドテーブルと2つのスペシャル・セッションが実施されました。また、3日目には、日本政府と世界銀行の共催による女性起業家支援をテーマとした特別イベントが開催され、イバンカ・トランプ米国大統領補佐官による特別講演が行われました。

会議終了後には、各分科会からの具体的な提案を元に成果文書となるWAW! 2017東京宣言を作成、公表しました。

(4)女子差別撤廃委員会の最終見解のフォローアップ

内閣府男女共同参画局より、2018年3月までに求められている女子差別撤廃委員会の最終見解のフォローアップについて、その経緯や報告書の骨子案、今後のスケジュールの報告を行いました。

また、内閣府、法務省から個別のフォローアップ項目に係る施策のこれまでの進捗状況について報告がありました。

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