取組事例ファイル/団体編
「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言賛同者の取組
平成26年6月「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言が公表され、現在150名を超える男性リーダーが本宣言に賛同しています。今月は、賛同者が地域でネットワークを形成し、地元の女性活躍の加速に取り組んでいる事例を紹介します。
「かながわ女性の活躍応援団」
「かながわ女性の活躍応援団」は、黒岩祐治神奈川県知事を団長として平成27年11月に発足。女性の活躍推進の取組に積極的で神奈川ゆかりの大企業等のトップ20名とで構成されています。また、女性活躍を応援する企業・団体等の男性トップが自主的に応援団に参加できる「かながわ女性の活躍応援サポーター」制度を平成28年末からスタートし、現在17名がサポーターとして登録しています。
本応援団では、男性トップの意識改革を目的として、啓発イベントや団員同士の意見交換会等を積極的に開催しています。
【平成29年度の取組】
○意見交換会(平成29年11月7日)
団員自らが参加し「働き方改革」や「女性のキャリアアップ」、「社会的ムーブメントの拡大」の3つのテーマで意見交換等が行われました。そうそうたる企業のトップである応援団員自らが発表するこの会の社会に与えるインパクトは非常に大きく、後日掲載された新聞記事を見て「応援サポーターに参加したい」との問合せが増えるなど、女性活躍推進の機運はますます高まっています。
意見交換会の様子
○「かながわ女性の活躍応援団」ムーブメント拡大イベント(平成29年11月22日)
今年度は神奈川県中小企業家同友会とコラボし、中小企業の経営者約300名が参加。黒岩知事が応援団の主旨を説明、応援サポーターへの参加を呼びかけた後、特別報告として応援団のアドバイザーである公益財団法人21世紀職業財団会長 岩田喜美枝氏が「経営戦略としての女性活躍」について講演し、中小企業経営者への期待の大きさを語りかけました。また、分科会の一つでは、応援サポーターの一人が報告者として登壇し、女性も男性もともに活躍できる組織作りの実例を報告しました。
ムーブメント拡大イベント
○啓発冊子の作成
今年度は中小企業でも取り組める参考事例(応援団員企業等の取組事例)や応援サポーター企業の取組事例などを掲載した冊子を作成。ムーブメント拡大イベントで配布したほか、今後開催する啓発講座等での配布を予定しています。
○啓発講座の実施(随時)
女性活躍推進などを目的として経済団体や市町村等が主催する講演会等に応援団員企業等から講師を派遣する「啓発講座」を積極的に進めています。今年度からは、女子中学生・高校生の理系進路選択を促進・支援するため、応援団員企業等及びNPO法人日本女性技術者科学者ネットワークから学校に講師を派遣する「かながわリケジョ・エンカレッジプログラム」に取り組んでいます。
- 本応援団に参画している行動宣言賛同者
- ・稲垣 精二氏(第一生命保険株式会社 代表取締役社長)
- ・魚谷 雅彦氏(株式会社資生堂 代表取締役 執行役員社長兼CEO)
- ・木本 茂氏(株式会社髙島屋 代表取締役社長)
- ・黒岩 祐治氏(神奈川県知事)
- ・島田 和幸氏(株式会社ファンケル 代表取締役 社長執行役員 CEO)
「輝く女性の活躍を加速するちばのリーダーの会」
平成29年6月、千葉県における女性活躍推進の裾野を広げ、意欲・能力のある女性の積極登用を進めていくため、千葉県の産・官・学のリーダー7名の参加のもと、「輝く女性の活躍を加速するちばのリーダーの会」が発足しました。(発起人:千葉銀行 佐久間頭取)
あわせて「自ら行動し、発信する」「現状を打破する」「ネットワーキングを進める」の3つの柱を軸に、女性活躍に関する自主目標の設定、組織の意識変革のほか、男女の働き方の変革や地域社会への働きかけなどの項目を掲げた「行動宣言」を策定・公表しました。
その後の賛同企業・団体の担当者によるミーティングにおいて、管理職の働き方改革と管理職手前の職員のキャリアアップ意識の向上が共通課題として認識されました。
そこで、管理職に対してワーク・ライフ・バランスを実現した生産性の高い働き方の意識付けを行うとともに、管理職手前の職員に対して管理職の魅力ややりがいを伝えキャリアアップ意識の醸成を図ることを目的に、平成30年1月中旬に、管理職及び管理職手前の職員の双方を交えた意見交換会を実施します。意見交換会では、各企業・団体8名程度、計50~60名程度の参加者を募り、「キャリア形成」や「働き方」、「管理職の役割」等について意見交換を行う予定です。
発足式にて
- 本会に参画している行動宣言賛同者
- ・上西 京一郎氏(株式会社オリエンタルランド 代表取締役社長(兼)COO)
- ・岡田 元也氏(イオン株式会社 取締役兼代表執行役社長 グループCEO)
- ・熊谷 俊人氏(千葉市長)
- ・佐久間 英利氏(株式会社千葉銀行 取締役頭取)
- ・瀬戸熊 修氏(学校法人千葉工業大学 理事長)
- ・徳久 剛史氏(国立大学法人千葉大学 学長)
- ・森田 健作氏(千葉県知事)
「京都女性活躍男性リーダーの会」
経済団体等と行政(京都府・京都市・京都労働局)の連携により設置した「輝く女性応援京都会議」において、京都企業の経営トップ等有志69名により「京都女性活躍応援男性リーダーの会」が平成29年7月に結成されました。
本会では、京都独自に策定した行動宣言に基づき、男性リーダーが自主的に女性活躍を推進するとともに、その取組を様々な形で京都府内外に発信しています。
取組の一端として、男性リーダーの企業では、京都ウィメンズベース(京都の女性活躍支援拠点) が実施する「女性役員育成」「女性管理職予備層向け」「女性社員向け」などの女性のキャリア段階別研修の受講生に、自社で活躍を期待する女性社員を推薦し、女性の育成とネットワーク構築に取り組むとともに、リーダー自身も、「経営者の意識改革セミナー」に参加しています。
また、本会の行動宣言では、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画の策定や女性の活躍状況の把握・公表等について定めており、まずは、本会に参画している男性リーダーの企業が、必要に応じて専門家の支援も得ながら、全企業、行動計画を策定することを目指しています。
今後は、男性リーダーの豊富な経験や経営者の視点からの女性活躍に対する思いなどから学ぶため、平成30年度の女性活躍研修において、男性リーダーが、リレー形式で講師として参画する予定です。
結成式
企業を超えた女性社員の交流
- 本会に参画している行動宣言賛同者
- ・安藤 孝夫氏(三洋化成工業株式会社 代表取締役社長)
- ・小畑 英明氏(日新電機株式会社 代表取締役会長)
- ・片岡 宏二氏(株式会社片岡製作所 代表取締役社長)
- ・門川 大作氏(京都市長)
- ・鈴木 順也氏(NISSHA株式会社 代表取締役社長 兼 最高経営責任者)
- ・鶴田 哲司氏(ツルタ電機株式会社 代表取締役社長)
- ・福永 法弘氏(株式会社京都ホテル 代表取締役社長)
- ・堀場 厚氏(株式会社堀場製作所 代表取締役会長兼社長)
- ・山田 啓二氏(京都府知事)
- ・山田 義仁氏(オムロン株式会社 代表取締役社長CEO)