「共同参画」2018年1月号

行政施策トピックス3

「ジェンダー統計に関する機関間専門家グループ(IAEG-GS)第11回会合」について
内閣府男女共同参画局調査課

IAEG-GS会合の概要

10月30~31日の2日間、ローマ(イタリア)の食糧農業機関(FAO)の庁舎において11回目となるジェンダー統計に関する機関間専門家グループ会合(IAEG-GS)が国連によって開催されました。会合には17の国際機関及び20か国から約60名の専門家(いずれも概数)が参加し、総務省政策統括官(統計基準担当)付槙田国際統計管理官、内閣府男女共同参画局南調査課長が参加しました。


IAEG-GS会合2日目の様子

日本における取組

会合では、各国統計部局によるジェンダーの視点からのSDGsへの取組についてレビューし、各国における優先事項を明らかにすること等を目的に、インド、イタリア及び日本の3か国によるプレゼンテーションを実施しました。日本は、「日本における、ジェンダーの視点から見たSDGsへの取組」との主題の下、総務省、内閣府合同のプレゼンテーションを行いました。

総務省からは、国内におけるジェンダー統計整備体系やSDGs推進本部の立ち上げ、SDGs実施指針の策定等について説明を行い、内閣府からは、同実施指針に盛り込まれた男女共同参画関係施策について、「第4次男女共同参画基本計画」に定められた優先分野を中心に説明するとともに、SDG指標5.5.2(管理職の女性)等に関する国内データの紹介等を行いました。プレゼンテーションには、各国から意見や質問が投げかけられ、闊達な議論を行うことができました。


槙田管理官、南課長によるプレゼンテーション

会合の模様

会合では、上記プレゼンテーションの他にも、様々な議題の下、議論が行われました。その中において注視すべきは、「ジェンダー指標アドバイザリーグループ」が報告した「ジェンダー指標の最小基本データ(ミニマムセット)の改定案」です。ミニマムセットの指標については、SDG指標と類似しているものも多いことから、今般上記グループにおいて検討を行った結果、類似の指標について、SDG指標への置き換えや書きぶりの統一を行うこととなり、一部の指標は引き続き検討となったものの、多くの指標について合意に至りました。今後、修正されたミニマムセットは、2018年3月の国連統計委員会第49回会合に提出される予定となっています。日本としても、関係府省庁において指標の検討を行う必要が生じる可能性があることから、引き続き国連統計委員会の動きについては注視をしていく必要があります。

グローバルフォーラムに向けて

会合の最後には、日本から、次期IAEG-GS議長への就任及び2018年11月13日にIAEG-GS第12回会合、14~16日に第7回ジェンダー統計グローバルフォーラムを東京で開催することを表明し、承認されました。

今後、総務省を中心に、男女共同参画局とも連携し、第7回ジェンダー統計グローバルフォーラムの開催に向けた準備等を行っていく予定です。

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