「共同参画」2018年1月号

巻頭言

世界の色々な国を訪れ女性の権利促進に努める身として、良く聞かれる質問がある。「数ある女性の課題の中で、何が一番大切か?」答えは、女性のリーダーシップ。議会、取締役会、役所や会社のチーフ会議等あらゆるレベルで、決定権のあるポジションの最低3割を女性が占めるようになれば、今ある問題の多くは加速度的に解決する。

また、現状の世界で成功している国や企業を観察すると、3割どころか50・50の「パリティ」を目指している。国連でも、昨年秋、グテレス事務総長が「国連システムのジェンダーパリティ戦略」を発表し、最高幹部レベルは2021年までに、PKO要員を含むシステム全体でも2028年までに、パリティ達成の計画が発表された。

翻って、日本。我が国の現状から3割はキツイとの声もあるが、今ではパリティを達成した多くの国も、最初は「文化的になじまない」と言っていたのだ。それを乗り越えさせたのは、各界トップの政治的判断と変化を快く受け入れる社会。多くをもたらすウーマノミクスの下で、今年は是非、女性のリーダーシップ実現への勇気ある具体策を、と願う。


UNWOMEN
アジア太平洋事務所長
加藤 美和

主な予定

平成30年1月13日 “九州男女”の共同参画~ワーキングスタイルから考えるまちづくり~(熊本県熊本市)
平成30年1月19日 女性のための公務研究セミナー(京都大学百周年時計台記念館)
平成30年1月30日 ダイバーシティ・マネジメントセミナー(大阪府大阪市)
平成30年2月9日 女性のための公務研究セミナー(お茶の水女子大学)
平成30年2月15日 シンポジウム「企業×女性起業家のマッチングイベント ビジネスにも運命の糸ってあるんです」(東京都中央区)
平成30年2月17日、18日 「女子大学生キャリア形成セミナー」(埼玉県比企郡嵐山町)

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
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