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連載 その2
地域における女性の活躍推進（13） 女性の力で地域の課題を解決する
内閣府男女共同参画局総務課
今回は、平成27年度補正「地域女性活躍推進交付金」から2事業を紹介します。
○女性活躍推進事業（山形県）
山形県では、企業で働く女性やこれから働く女性など、様々な状況にある女性や企業経営者に対して総合的に支援し、女性の活躍の促進を図っています。
「マザーズジョブサポート山形」では、県と労働局が連携し、結婚・出産・育児等で離職している女性などの就労支援のため、一人ひとりのニーズに応じた相談や保育園に関する情報提供などを行っています。
また、相談中や就職面接中の託児サービス、面接用スーツ等の貸出しなども行っており、就職件数は前年度より増加、目標件数を上回る成果を上げることができました。
マザーズジョブサポート山形
企業向けには「やまがたワーク・ライフ・バランス・トップセミナー」の開催や「企業子宝率調査」の実施により、ワーク・ライフ・バランスに配慮した働き方や女性の活躍の推進について意識転換を促すとともに、「働き方の見直しコンサルティングモデル事業」により実践的に取組むことによって、ワーク・ライフ・バランスの推進を普及段階から実践段階へとステップアップを図りました。
女性へのきめ細かいサービスの提供と企業への積極的なアプローチにより、女性の活躍推進のための効果的な取組みを実施することができました。
やまがたワーク・ライフ・バランス・トップセミナー
コンサルティングの様子（山形県）
○煌めく女性活躍推進事業（富山県）
富山県では、行政と経済団体等が連携し、女性活躍推進に向けた環境づくりや業種・職種の枠を超えたネットワーク構築を推進しています。
「富山県女性の活躍推進連携協議会」では、企業・経済団体・県等の各分野における女性活躍に関する取組状況などについて、情報交換や意見交換を実施しました。
富山県は、女性の就業率、平均勤続年数、正社員比率が全国トップクラスである一方、女性の管理職比率の低さを課題と捉えています。そのため、県内企業等に勤務するリーダーを目指す女性を対象に「煌めく女性リーダー塾」を開講し、企画・立案、課題解決能力等を身につけるための問題解決実践コースや1回完結型の各種講座を受講するスキルアップコースを実施しました。参加者は、講演会や実践的な講座を通じ、相互交流と自己研鑽を実現し、業種・職種の枠を超えたネットワークを構築しました。
「煌めく女性リーダー塾」知事と塾生のランチトーク（富山県）
また、結婚・出産を機に離職した女性を対象に「女性の再就職パワーアップ応援塾」を開講し、再就職のために必要な知識やコミュニケーション力などの実践的なスキルの習得と職場見学、個別のキャリアコンサルティングの実施により、アンケートに回答した受講者の約6割の方々の再就職に繋がっています。
県の実情に応じた様々な分野からの総合的な支援により、女性の活躍が一層促進されました。
「女性の再就職パワーアップ応援塾」講義の様子（富山県）
○交付金事業による取組の詳細はHPをご覧下さい。
http://www.gender.go.jp/policy/chihou_renkei/kofukin/h27/jisshi_h27.html